タイトル:木造軸組住宅 部位別リフォームマニュアル 外装 内装 構造 設備

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概要

木造軸組住宅 部位別リフォームマニュアル 外装 内装 構造 設備 の電子ブックです。平成25年8月発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

まえがき全国建設労働組合総連合の各組合に所属する各職の方々にあっては、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターの増改築相談員の資格を取得するなど、元請け、下請けの様々な立場で、良質なリフォーム工事に取り組まれていることと思います。近年では人口・世帯数の減少、少子高齢化社会の進展により、住宅の新築工事が減少する中にあっても、中古住宅流通・リフォーム市場においては、2020年までに20兆円に引き上げるための施策「中古住宅・リフォームトータルプラン」が打ち出されています。加えて「日本再興戦略」においても、フロー拡大からストック充実に向けて、質の高い多様な住宅ストックの形成を図るため、既存住宅のインスペクションや長期優良住宅化のための基準等の整備、既存住宅の建物評価に係る指針策定等をおこなうことにより、居住面の環境整備を促進するとしています。このようなことから今後は、新築需要が減少していく中でも、リフォームへの需要は増加することが考えられ、施工能力の高く、適切な知識を有する職人の育成は、まさに喫緊の課題であり、チャンスであるということが言えます。高度成長期に建築された住宅は、主に木造軸組住宅が多く、住宅の構造に対する十分な理解がない状態でのリフォームは、施工不良などが発生する可能性が高くなります。公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターに持ち込まれるリフォームに関する相談の件数も、2000年に270件であったものが、2011年には6,748件と約25倍にも増えています。その中でも、苦情の主な相手方として「リフォーム業者」が72.7%を占め、増加の傾向にあります。さらに、リフォームを検討している方の約9割が不満や不安を抱いており、その中でも「見積りの相場や適正価格がわからない」が約半数と最も多く、「リフォームの費用の目安」となる「積算基準」が必要とされている状況がわかります。戸建住宅における実際のリフォーム工事では、屋根・外壁の塗装といった単一工事が多いにも関わらず、今までのリフォームマニュアルは、工種や金額などの目安のない、修繕工事から増改築工事までの広い範囲を対象としていたため、工事に際し、実際はどのような手順で何を進めていけば良いかが不明確でした。本マニュアルでは、部位を「外装」「構造」「設備」「内装」に分けるとともに、その工事のレベルを単一工事の「レベル1」から確認申請が必要となる「レベル5」に分け、相談から調査・見積・施工・アフターの各場面で行うべき内容を積算の基準ともなるようまとめています。また、リフォーム市場は拡大というものの、大手や異業種の参入により競争が厳しくなっていることから、他との違いをアピールするなどの「営業力向上」や「営業に役立つツール」の活用についての学習が求める声が多かったことから、「営業」に対する考え方や事例などを紹介しています。本マニュアルを多くの方にご利用いただき、総合的なリフォームへの意識と知識を兼ね備えた職人を多く育て、良質なストック形成に向け、より多くの方が適正なリフォームを住まい手に提供、そして各職の仕事の範囲が、より一層広がることを願っています。平成25年8月全建総連・リフォームマニュアル委員会