タイトル:木造軸組住宅 部位別リフォームマニュアル 外装 内装 構造 設備
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木造軸組住宅 部位別リフォームマニュアル 外装 内装 構造 設備 の電子ブックです。平成25年8月発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合
1防水対策の必要性木造住宅の外観様式や構造の変化などにより、開口部まわりの雨水浸入対策の重要性がますます高まっています。1住宅外観様式の変化・軒の出が大きい・軒の出が小さい従来現在・窓上にひさしが設置されている・窓上にひさしが設置されていない開口部の近傍を流れ落ちる雨水の量が増加しています。2外壁仕上げの多様化従来・乾式外壁仕上げが主体現在・乾式外壁仕上げ、湿式仕上げ仕上げ材と下地の特性に即した納まりの設定が必要3外壁構造の変化・壁体内のすき間がある・すき間なく断熱材が充填されている従来現在・壁体の気密性が低い・壁体の気密性が高い壁体内に雨水が浸入すると滞留しやすい⇒構造体の腐朽⇒耐久性の低下軒の出が大きく・窓上ひさしのある比較的古い住宅雨水の浸入防止対策を施した納まりの設定とともに、施工者への適切な施工要領の周知が必要です軒の出がなく・窓上ひさしもない最近の住宅2防水対策の基本2-1適切な商品の選択●建物の構造(納まり)に応じた専用のサッシ(ドア)を選択します。●建物の立地や高さに応じて適切な水密性能のサッシを選択します。[悪い例として]・木造にRC造用サッシやALC用サッシを用いること・2階や3階に土間納まり用の玄関ドアや勝手口ドアを用いること2-2強固な開口部のつくり●窓台、まぐさの断面を適切に設定します。構造用面材を用いない場合は見付寸法45mm以上●間柱を適切に配置します。ピッチは500mm以下●窓台と間柱を強固に固定します。・サッシ(ドア)重量による窓台の「前垂れ」防止のため・ねじ止めとする場合は、1箇所当り2点止め以上、ねじ込み深さは75mm以上を目安とします。●上吊り式のサッシ(ドア)を設置する場合には、まぐさと間柱を強固に固定します。・戸の重量によるまぐさの「コロビ」防止のため・ねじ止めとする場合は、1箇所当り2点止め以上、ねじ込み深さは75mm以上を目安とします。2-3開口部の防水対策●サッシ枠の施工前に窓台へ「先張防水シート」を施工します。先張防水シートの設置は、万一サッシより上部からの雨水浸入があった場合に、窓台や柱などの木材への浸水を防止することを目的としています。●「サッシ枠⇔防水テープ⇔防水シート」を一体化して止水面とします。サッシ枠と外壁材の間のシーリングだけに依存すると、シーリング切れ発生時に雨水が浸入するおそれがあります。●「サッシ枠⇔防水テープ⇔防水シート」は可能な限り平らに施工します。・防水テープの追従段差は最大5mm以内(1mm以内が理想)。・大きな段差があると粘着不良や重ね部にピンホールが生じるおそれがあります。●防水シートの選択は適切に行ってください。・乾式外装材仕上げ通気層あり⇒透湿防水シート・湿式(モルタル)外装仕上げ⇒アスファルトフェルト●シーリングは適切な幅の目地をとって3面接着にならないように施工します。まぐさ・間柱見付45以上まぐさのコロビ防止のためのねじ止め(戸が上吊式の場合)柱柱窓台の前垂れ防止のためのねじ止め乾式外装材仕上げ通気層ありの推奨納まり窓台・間柱見付45以上間柱間隔500以下開口のつくり(推奨参考例)1210