タイトル：木造軸組住宅 部位別リフォームマニュアル　外装 内装 構造 設備

概要

木造軸組住宅 部位別リフォームマニュアル　外装 内装 構造 設備 の電子ブックです。平成25年8月発行 編集・発行　全国建設労働組合総連合

3 G3開口部：工事別施工時の注意点【現状回復】工事番号・工事名1-1ガラス交換１アタッチメント工法レベル1■目的・既存サッシの障子を利用して、高性能なガラスをはめ込む簡易的な開口部の断熱改修を行う。概要等■対応する不具合・不具合：冬期におけるコールドドラフト・原因：ガラスの性能（シングルガラスは、外気の冷気を伝えやすい）■適用条件：・シングルガラスサッシの場合、複層ガラス化による荷重の増加に対し、戸車がその負荷の許容範囲にあること。・気密性の改善が必要でないこと。■工事の手順１．事前準備２．既存ガラスの撤去1既存サッシのガラスを採寸する。2戸車やパッキン、窓台の状況も確認する。1既存サッシを取り外し、ビスを緩めて障子を一部取り外し、ガラスを取り除く。・取り外したガラスは、産廃処理業者を通してリサイクルする。３．新規ガラスの設置1アタッチメント複層ガラス障子をはめ込む。2気密性を改善するために、サッシのゴムパッキンを交換する。（劣化していない場合は、状況判断する。）注意点４．部品の調整1サッシを設置する前に、戸車、クレセントを調整し、潤滑油を吹く。・すべりが悪い場合は、戸車を交換する。５．最終確認1清掃を行う。2窓の開閉に支障がないことをチェックする。・サッシの形状により、はめ込むガラスが、網戸と干渉することがある。事前調査の際に網戸とのクリアランスを確認する。干渉する恐れがある場合は、複層ガラスの空気層の厚みを調整する。・アタッチメント部分によって、有効採光面積が若干減少するため、予め居住者への事前確認が必要となる。・シングルガラスサッシの場合、複層ガラス化による荷重の増加に対応した戸車でないため、その荷重負荷が許容範囲ぶあるか、否かを確認する必要がある。備考・アタッチメント工法は、断熱ガラス交換（4-2）にも適用する。＜出典＞建築環境・省エネルギー機構「既存住宅の省エネ改修ガイドライン改修による温熱環境と省エネ性能の向上をめざして」（監修：国土交通省技術政策総合研究所独立行政法人建築研究所）204