タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編
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職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合
Ⅱリフォーム計画の立案1.計画立案に当たって(1)リフォーム計画立案の前提条件リフォームにおける既存住宅の現況調査では、該当する住宅の建築年代から、おおよそその住宅の仕様を判断し、注意すべき調査部位や場所を予測しながら行うこととしました。その現況調査の際に、新築時の図面等が残っていない場合、目視の調査では分からない構造体の耐震性や断熱性能のグレードに関する性能の予測、また、水廻りについては壁体内部の腐朽や白蟻被害に関する劣化の予測を、建築年代から場所や部位に応じて行う必要が出てきます。リフォーム計画の立案当たっては、「既存住宅の現況調査」とこの「見えない性能と劣化の予測」に基づき当該住宅の「補修すべき劣化事項」を踏まえた上で、「住まい手の具体的な要望事項」を満足させるために、住まい手の年齢や今後のリフォーム必要性を考慮し、提案することが基本となります。計画立案に当たってリフォーム計画の立案住まい手の具体的なリフォームに関する要望事項既存住宅現況調査+見えない性能と劣化の予測計画案の提案+同時に補修すべき劣化事象住まい手の年齢を考慮し、今後のリフォームの必要性を踏まえる建築年代から建物仕様を推定・耐震性や断熱性能・水廻りの躯体の腐朽や蟻害また、敷地の法的な規程である接道条件や斜線規制、建ぺい率、容積率等については、新築から年代を経て、基準法も改正されている可能性があるので、増築等のリフォームができない内容を調べて、事前に調査し住まい手に知らせておく必要があります。(2)リフォームにおける分電盤の基礎知識分電盤の役割は、家に入ってきた電気を各々の回路に分け、各部屋の照明器具やコンセントにおくります。電気の使い過ぎや、ショートした時など大事故にならないよう瞬時に電気を切って住まいの安全を守るのが分電盤の役目です。最初に分電盤を調べ、契約アンペア数と200Vが使えるかを調べます。分電盤を開き、契約アンペア数は、分電盤の左側にあるアンペアブレーカーに40Wや50Wとの表示が49