タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

(2)資金計画の把握事前に資金計画が把握できなかったために、せっかく用意した提案内容が大幅に変わってしまったという事がよく起こります。予算計画さえ把握できていればと思われる工務店さんも多くいらっしゃることでしょう。しかし、事前に自分の予算計画を話していただけるお客様はそんなにいません。お客様の資金計画がリフォームの受注を左右する事も多々あります。また、提案を行う際に事前の資金計画を把握することが出来れば、計画作成にも大きなアドバンテージとなります。お客様に資金調達に向けた商品の紹介やサポートへの取組み、また税制等による優遇施策のご提案や簡単な計算などを行うなどの必要もあるでしょう。融資や補助制度(税制優遇含む)の説明は、見積書の作成(手間賃)にも関わりますが、顧客との信頼関係の維持にも必要です。「面倒くさい」とか「分かり難いから」とかで、避ける事はやめましょう。実際、近年では、リフォーム資金の調達提案を一体で行い受注に繋げる流れが増加しています。以下に代表的な、リフォームローンの概略を説明します。(3)リフォームの資金調達の代表的なもの1リフォームローンリフォーム工事において最も一般的に使われていて有効な調達手段の一つとなっています。信販会社、銀行等が提供する無担保ローンが中心で申し込みから、契約までの流れが比較的簡単ですが、借入期間は最長10年程度、借入可能額は1000万円程度までとなる場合が多く、利用しやすい反面、住宅ローンに比べ金利が割高となっています。近年、金融機関ではリフォームローンの利用促進に向けた商品の見直しが進んできていています。2フラット35(リフォーム一体型パッケージ)中古住宅の購入の際にリフォーム工事を含めて住宅ローンが活用できる手段が商品化されています。中古住宅を選択した場合、これまでだと中古住宅購入分とリフォーム工事の分は、それぞれ別々にローンを組むのが前提でした。しかし、このローンを使用した場合は、「中古住宅の購入代金とリフォーム工事の費用をまとめて住宅ローンとして契約」する事が可能となっています。結果的に、リフォームローンより金利が安くなりお客様への負担の軽減が可能になっています。詳しくは、フラット35(リフォーム一体型ローン)で検索してください36