タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

1-4ヒアリング(1)ヒアリングのポイント従来、お客様との関係は「お施主様」と工務店の間の信頼の上で成り立っていました。しかし、構造偽装や不良事業者によるトラブルの積み重ねと、インターネットの浸透などによりお客様自身が情報収集の手段を持つことで「お施主様」から「消費者」としての一面を強く意識するようになってきました。結果的に、工務店に希望を述べ、一括して任せる形から住宅に関連する工事を「商品」として意識し、内容やサービスに対する比較を吟味し、自身のライフスタイルに合わせて工事事業者を選定する形への移行が進みだしてきています。この様な中、リフォーム工事の提案の成否を左右する物として「ヒアリング」の重要性が云われるようになってきました。リフォーム工事提案のスタートとして「現場調査」「計画」、「受注」、「施工後のトラブル回避」に最も大きく関係してくる事として、ヒアリングの重要性が挙げられています。そして、ヒアリングの中で聴くことの重要さに加え、確認する事も大事なポイントとして捉える必要が有ります。また、ヒアリングの中で住まい手の疑問に答えるための次の工程に繋がる資料等の用意も必要になるでしょう。このため、ヒアリングを成功させるには、1訪問前の準備2依頼主からの確認3現状からの判断の大まかに3つの作業工程に分かれます。その結果、依頼内容を整理し提案方針を確認し、工事範囲の想定を行う事から始める必要があります。1依頼主のリフォームの目的を明確に把握する。(最優先項目の把握)そのうえで、以下の判断を行います。2パテ補修やガラス交換など部分的な補修工事で完了する物か確認3屋根塗装など面積算定の必要な広範囲な劣化の回復かどうかの判断をする。4部分改修よりも全体改修の方が効率良く、仕上げの解体が必要かを判断する。24