タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

1-3.ライフサイクルの変化に伴う住環境改善(1)リフォームのきっかけリフォームのきっかけの多くは、その住宅の老朽化によるものとなっています。リフォームを行った住まい手の約5割がこの老朽化によるものであり、設備機器や水廻りの改善が約3割と続いています。その求める結果が、機能の修復だけでなく「住宅の長寿命化」や「住み心地の向上」といった継続して利用するために住宅性能を高めたいという、積極的に住環境を改善する事を目的とする住まい手が増えてきています。図10リフォームを行った理由これらの機能改善のリフォームを切っ掛けに「家族(子供)の成長や家族構成の変化」、「住まい手の高齢化」、「住宅その物への不安への対応」等の住環境改善を目的としたリフォームの需要が発生する事は、多くあります。ヒアリングを行う際は、これらの点に注意し確認漏れのないように準備が必要です。特に家族構成の確認や将来の動向などの確認は必須です。家族構成の変化が、住宅に与える影響は大きく、近年では住まい手の高齢化に対応する為のリフォーム工事の需要は増加の流れにあります。高齢者人口の増加は、2005年を100として見た場合、2020年に全国平均で140%となります。その中でも東京圏では突出した伸びを示し2050年には180%を超えると予測されます。この様な中、高齢者を受けいれる事が出来る社会的な環境が不足する事は、確実と言われ、将来に向けた住まい手の準備は必須となる環境が予測できます。住まい手を対象とした老後の生活調査では、7割以上の人が現状の住まいに住み続ける事を希望しています。その中で、2割前後が老後を見据えて必要となるリフォーム工事の18