タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

(2)データから見る市場規模の確認新築住宅の着工が、右肩下がりに移行すると予測されています。このような中、リフォーム工事の需要は、将来20兆円規模の市場へと拡大させること目指している事は、前述しました。イメージとしては、新築の需要に比べ既存住宅を対象とするリフォームの需要規模は、大きなものとの理解は出来ます。では、実際のリフォーム需要の規模はどうなのか確認してみましょう。リフォーム工事の中心が、設備機器の整備、補修、入替えとなる事は、前述しました。また、性能向上や改修の工事も設備機器工事が起点となる場合が多く含まれている事から、メンテナンスの実施時期がリフォーム工事の需要のスタートとなる事が想定できます。この事から過去10年以前の新築物件がその対象として予測できます。大まかには10年から20年前の物件が対象となっていきます。ここで、単純に1999年から2000年に着工された住宅を対象に見ると、「約1,276万戸」の住宅がリフォーム需要の対象となります。また、実際にリフォーム工事を行った消費者からのアンケート調査では、半数以上が「初めてリフォームを行った」との回答であり、リフォーム工事初心者が多いことが分かります。しかし、「5年以内」「10年以内」のリフォーム工事経験者が合わせて3割程度となっており、リフォームのリピート需要が高い事も実証されています。16図9リフォーム工事の経験統計