タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

の中心(全体の30%強)となっていることは、前述しました。特に、電気、ガス、水廻りの設備機器に関してはその老朽化や損傷があった場合、放置しておくことで重大な事故を誘発する可能性もあります。この様な点も踏まえて、「使用できているから大丈夫」という住まい手に対しても安全性の面からも、点検の必要性と補修の必要性を説明しご理解を得て下さい。また、住宅設備機器においてはその安全性の確保に向けて2009年に施行された「消費生活用製品安全法」の中で「長期使用製品安全点検制度」や「長期使用製品安全表示制度」が定められており、その使用者となる住まい手や販売者への責務を求めています。その背景にあるのは、平成19年小型ガス湯沸器に係る死亡事故等、製品の経年劣化が主因となる重大な事故が契機となり、市場出荷後の製品につき経年劣化による事故を未然に防止するための措置の必要性があると判断されたことによります。【長期使用製品安全点検制度】設備機器の経年劣化による重大事故の発生の可能性が予測される7種類の製品について、設計標準使用期間を経た際にメーカーへ点検を依頼する制度となります。この際に、その対象となる製品を購入した消費者は、製品に同梱されるユーザー登録のための帳票に所定の事項を記入し点検作業を行う製造者または輸入者に届け出て登録を行う必要が有ります。また、引っ越し等により使用する場所や住所が変わった場合の同様に届け出をする事になります。また、中古品を買って使用する場合も同様に製造業者に届け出を行う必要が有ります。この制度が施行された、2009年4月以降に製造された製品、輸入され販売された製品には「法定点検期間」が表示されています。この対象となる製品は、1ビルトイン式電気食器洗機、2浴室用電気乾燥機、3室内式ガス風呂釜(都市ガス/プロパンガス共)、4屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス/プロパンガス共)、5石油風呂釜、6石油給湯器、7FF式石油温風暖房機となります。※点検は有料となります。【長期使用製品安全表示制度】2009年4月1日以降に製造又は、輸入された家電製品5品目に「設計上の標準使用期間」および使用上の注意を促すなどの事柄を表示または明記する事が、義務付けられた制度となります。表示が義務付けられている製品は、扇風機、換気扇、エアコン、洗濯機、ブラウン管テレビとなります。※販売者(特定保守製品取引事業者とされています)は、対象商品の販売に際し、その引渡時に、製品に同梱されている所有者票を示して点検制度の説明を行う必要が有ります。1)システムキッチン・流し台等の台所用品キッチン周辺は、火気、電気、水を集中して使用する場所となります。それだけに些細な不具合でも事故に発展する可能性があります。特に、異臭や振動、ガス器具等の不燃焼や煙の発生などは放置することなく点検、補修、場合によっては入替えの必要性がある事をお伝えください。14