タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編
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職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合
メンテナンスには、ひび割れや剥離に注意し補修処置での対応が必要となります。7)木質壁天然素材特有の色合いの変化と落ち着きで味わいのある外観の変化に一定のファンがいます。メンテナンスは、防火処置、防腐、防虫の処置が必要となります。8)開口部(雨戸含む)外部に面した開口部には、耐火、耐風、気密、断熱、遮音、水密といった多くの性能が求められます。一般的に外部開口部とは、外部建具や換気口等を指しています。ここで、最も注意されるのは雨水の浸入となります。原因としては外壁の傾斜や、外壁との取付けの不具合や開口部材や取付けシーリング等の老朽化等が挙げられます。点検の際、開閉不良(ガタツキ等)、変形、破損、錆、シーリングの劣化等への注意が必要です。また、雨戸等は再塗装の検討や網戸等の定期的な張替えも必要となります。9)ベランダ、バルコニーベランダやバルコニーの場合、単純に住宅のメンテナンスというだけではなく住まい手の安全にも関係する箇所ともいえます。特に、スチール製のベランダ・バルコニーは腐食が進んだ場合、素材の重量からも危険な物に変わります。この為、屋外の金属部(特に鉄部)は、定期的な塗り替えの実施が必要です。(目安は5年)また、床面の防水が必要なベランダやバルコニーは、定期的な防水処置も必要になります。防水処置が切れて、雨水の浸入等を招いた場合、再生に係る費用は防水費用に倍増します。定期的な点検と塗替えの処置が必要になります。(目安、点検5年、塗り替え10年)現況工検事査計か画らの提案4内装内装は、住まい手の生活に直結する重要な場所です。汚れや劣化が住まい手にも理解しやすい場所でもあり補修や張り替え等の工事が行われやすい箇所とも言えるでしょう。内装材も外装材と同様に、使用する種類によってメンテナンス費用等にも大きく影響を与えるので、チェックが必要な個所が多々あります。床の場合は、無垢材や合板等の木質系建材やシート状建材、畳など耐久年度やお手入れの実施によってその耐久年度に変化が出ます。特に畳の場合は、ダニやその他の発生が見られる部分でもあり、そのような事象がなかった住まい手に確認を忘れないようにしましょう。また、壁や天井仕上げなど目視可能な部分は住まい手とのヒアリングの中でお手入れや張り替え等の提案を行っていきましょう。内装は、住まい手の生活の場でもあり常時目にしやすい環境にある為、そのお手入れが生活感に直結する箇所でもある為、結果の評価がすぐに出る箇所でもあります。5設備築10年以降の住宅において設備機器の入替え、修繕、メンテナンスがリフォーム工事13