タイトル：職人・工務店のためのリフォームマニュアル　計画立案編

概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル　計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行　全国建設労働組合総連合

3）天井・屋根のリフォーム天井断熱と、屋根断熱や桁上断熱があります。・天井断熱天井材の上面にフェルト状の断熱材を敷込む敷込断熱工法と吹込み専用マシンを用いてばら状の断熱材を吹き込む吹込断熱工法があります。断熱材の室内側に防湿フィルム等の防湿層が必要ですが、既存の天井材を撤去せずに、防湿層を重ね張りする工法もあります。・屋根断熱一般的にボード状のプラスチック系断熱材を使用します。既存屋根材重ねて外張断熱する工法や、屋根仕上材と断熱材の複合製品もあります。また、垂木間に充填断熱する屋根断熱の工法もあります。屋根断熱の屋外側に30 mmの通気層を確保します。桁上断熱工法では、小屋梁の上に合板を張り、フェルト状やボード状、ばら状の繊維系断熱材を敷き込みます。部位別計画の立案リフォーム計画の立案（2）断熱材の設置の注意点1各工法の注意点1）床・基礎のリフォームどの工法においても、地盤からの水蒸気が浸入しないよう地盤防湿を行います。床断熱の方法は床下空間を熱的に室外として扱い、基礎断熱では床下空間を熱的に室内として扱うため、床下換気に関する注意点が異なります。・基礎断熱：床下換気口を塞ぐので、地盤からの水蒸気がこもらないように地盤防湿を行います。防蟻性能のある製品を使うことが基本ですが、白蟻発生の恐れのある地域では、内張断熱とし、防蟻対策を行います。・床断熱：気流が生じないように床と外壁、間仕切壁との取合い部の壁下部には、気流止めを設置します。2）外壁のリフォーム・充填断熱：室内側から施工の場合は通気層の設置が困難な場合もありますが、外装もあわせてリフォームできる場合、通気層を設置します。断熱材の設置143