タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

ットや毛布まで入れると、それなりの収納スペースを確保しなければなりません。3)クローゼットクローゼットは、洋服ダンスの代わりにハンガーパイプなどを取付け、主に洋服などを収納するためのスペースです。洋室では、押入となるスペースをクローゼットにすることがありますが、押入れは布団のサイズに合わせて奥行きが深くなっているので、洋服のみの時は、あまり使い勝手が良くありません。布団の収納には、和室の押入を使うとかウォークインクローゼットの中に布団用の棚を設置するなどして、衣服に合わせた内法600程度のスペースが最適です。クローゼットの注意点も、湿気です。対策として換気機能のあるガラリ扉や上下に隙間のある扉などの選択が必要です。できれば、扉は中が見渡せるように天井までの折れ戸や引き戸が整理もしやすく最適です。使う人に合わせたハンガーパイプの位置に注意することと、ハンガーパイプの下の空きスペースは、無理やり引き出し等を作らずに収納ボックスや引出しケースなどを置くこと、ハンガーの上部は棚を設け、こちらも収納ボックスや引出しケースを置けるスペースを作り、季節ものの衣料を収納できるように提案しましょう。4)床下収納昔は、台所の床下が屋外と同じ環境であったため、床板を外せるようにしてそこに一升瓶や漬物樽などを納めてありました。現代では、キッチンの床下にプラスチック製のボックスを嵌め込むのが一般的です。また、キッチンタイプには収納量が2~3倍取れるスライドタイプ、とにかく嵩張る五月人形や正月用品、客用座布団などを収納できる和室の畳下に設置できるタイプなどもあり、床材を持ちあげるときにそれほど力が要らないダンパー付きのタイプなどもあります。図62床下収納床下収納の注意点は、「とりあえず便利そう」と取付けても、使われていないことが多いのも事実で、必要性があるかを確認してください。また、床下には、断熱材が入っている場合が多いので、床下収納部分が断熱欠損にならないように断熱タイプを使用したり、基礎断熱にするなどの注意が必要になります。また、吊り金具がついた2階用もあるので、子供部屋などに活用するのもいいでしょう。この場合も2階根太の補強等が必要な場合もあるので注意してください。134