タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編
- ページ
- 128/156
職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の128ページ目の概要です。
各ボタンで、目的のページを開いてください。
職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の128ページ目の概要です。
各ボタンで、目的のページを開いてください。
職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合
3-7.間取りの変更間取り変更の工事は、「壁をなくし、部屋を広くする」「間仕切り壁を作り、部屋を分ける」の2つの種類があり、何れも構造に関わる場合があるので、慎重に計画を進める必要があります。この構造に関わるものとして「耐力壁」と「梁を支える柱」の2つに注意が必要です。したがって、間取りの変更に関わる工事については、必ずその住宅の構造図(伏図、耐力壁図)を確認して、壁の撤去や増設を行います。「耐力壁」の増設や移動では、1階の場合、その新しい耐力壁の下部に基礎が必要となるので、基礎伏図で基礎がなければ、新たにコンクリートを打設して基礎を設ける必要が出てきます。2階の場合でも、増設した壁のちょうど真下に1階の壁と柱がないと、梁の補強などが必要となってきます。こうなると大々的な工事となり工事費も嵩んでくるので、しっかりとした計画を立てる必要があります。(1)間取りの変更の基礎知識1間仕切り壁を作り、部屋を分ける平成20年以降の建売住宅に多く見られる子供部屋のパターンとして、将来的に2室に分けられるように最初から計画されているものがあります。部屋の中央部に壁を作り2室にするもので、壁を取り除く工事に比べると制限が少ないのですが、事例を基にいくつか注意点を挙げます。この事例では、2階の南側が16畳の部屋になっています。このプランでは、将来的に6畳+収納の2部屋に変えられるように、壁が来る中央部の床梁の成(295)は、他の床梁の成(240)より大きく壁荷重を見込んだ設定が行われています。また、部屋の電灯のスイッチやコンセントについても2部屋に間仕切られることを前提としたものとなっています。図54新築時に間取りを考慮した事例124