タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

4付加価値をつけた扉(阿部興業株式会社、nendo)阿部興業株式会社とデザインオフィスnendoがコラボレーションを行った『新デザインドアseven doors(セブンドアーズ)』では、従来のドアの機能に、様々な利用状況を想定した7種のアイディアが盛り込まれています。(阿部興業株式会社サイトより)図53新デザインドアseven doors(セブンドアーズ)(阿部興業株式会社http://www.abekogyo.co.jp/news/blanktext_2015/2015_04_28_02.html)No.1 : lamp(ランプ)玄関の電子錠に使用される配線の技術を使い、照明器具と一体化したドア。No.2 : baby(ベビー)保育園や幼稚園の建具なども手掛けていることから着想した、大人と子供がそれぞれ自分のサイズに合ったドアから出入りすることができるドア。No.3: wall(ウォール)普段、壁に固定される「棚」や「額縁」といった要素がドアも覆うことで、ドアの存在感が薄れ、これまで以上に壁に馴染むこととなった。棚と額縁の製作にはフラッシュドアのエッジの仕上げに使用している「Vカット」の技術を応用した。また、額縁は簡単に着脱が可能でありながらドアの開閉時に揺れないように、新たな接合部が開発された。No.4 : hang(ハング)2.5mmのマグネットシートを内部に仕込むことで、様々なアクセサリーが貼り付けられるドア。トレーやゴミ箱、プランター、一輪挿し、コンテナなどを用意することで、単に人の出入りをするためだけだったドアに「モノを収納する」という新たな機能を与えることができた。No.5 : slide(スライド)窓の前にかかるブラインドのように、少し隙間を開けて光を取り入れたり、風を通したり、隣の部屋との繋がりを生み出したりすることができる。このように、引き戸の技術をドアに応用することで新たな価値を生み出すことを考えた。No.6: kumiko(クミコ)和室の建具に使用されてきた組子の技術を生かしたドア。組子がグラデーション状にプレーンなドアへと変化していく。職人の手仕事と、高い工業力を併せもつ同社ならではの表現となった。No.7 : corner(コーナー)部屋のカドから出入りできるようになることで、家具のレイアウトや間取りの考え方に変化が生まれることを目指したドア。結果的に、ドアが大きく開くことで車椅子での出入りが快適になるという副産物も生まれた。122