タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

ページ
124/156

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の124ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

(2)室内建具リフォームの注意点1枠ごと交換する室内建具(開き戸(扉)や引戸)には、クロスを巻き込んで戸当たりで処理をしたもの以外、ほとんどのものに枠が付いています。枠は、建具に応じてその性能を発揮するようにつけられているので、建具の種類や寸法を変えた場合は、枠から交換する必要があります。開き戸を引戸に交換する場合など、枠の役割が異なるので、枠を変える必要が出てきます。ただし、枠を交換するには、枠廻りの壁を壊す工事がでてきます。この場合、枠廻りのみを小さく壊すのではなく、ボードの継ぎ目に沿って、ボードそのものを交換するような形で壊し工事をした方が、早くきれいにできるので注意を要します。枠には、その扉に応じて、既成扉とセットになったメーカー既製品と建具屋が作る扉に合わせ大工がつくる造作枠があり、家全体としてのバランスを考え、突出してしまわないように、注意しましょう。2枠はそのままで、扉だけ変える例えば、昼間廊下が暗いなどを改善するため、居間の扉をガラス付きの扉に交換するなどが考えられ、枠をそのまま残し建具だけを交換するので、廻りの壁を壊すことなく建具を新しくできます。しかし、建具が新しいのに枠が古いままなので、枠の汚さが目立つことになりかねないので、新しい建具に合わせて枠を塗装することも考慮する必要があります。3扉の仕上げ材の張替えしっかりとした扉で、構造的にまだ長年使えると判断した場合には、汚れた扉の面材を清掃し、その上から化粧シート(ダイノックシート等)を張り込むことができます。(3)その他チェックしておくべき事項1その他の機能部品等床から150cmのところにドアの両側から開け閉めできる鍵を取り付けるチャイルドロック加工という機能部品があります。こどもが一人で入ると危険な納戸や書斎などで重宝する機能です。また、換気から見ると、本来、部屋には開口部(窓)が2か所あることが理想ですが、なかなかそうもいきません。こんな時、重宝するのが扉につける風抜きルーバーです。部屋の換気のために、扉を開けたままにすると、風であおられたり、通行の邪魔になったりしますが、この風抜きルーバーだと邪魔になりません。これが製品化されたものとしてパナソニックの「換気採光ルーバー」があります。見ため的には、細長い採光ルーバーですが、このルーバーを押すとくるっと回り換気窓になります。120