タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

アークラックには追従する弾性の塗装を行うことが必要です。また、現在は、モルタルのひび割れを抑制させる添加剤など加えたり、上塗りの前にファイバーメッシュを伏せこむなどの工法が使われています。モルタル塗りの外壁では、一般的な平滑な塗装よりも、吹付タイルやリシン、スタッコなど、塗厚さが厚めで、下地のムラが分かり難い塗装が多く使用されています。塗替えのサイクルは、10年程度となります。4)木製外壁無垢材を使った外壁仕上げで、最も古くから行われてきたが、都市化に伴い防火規制がかかってきたことや、5年程度で塗替え、10年程度で部分補修など頻繁にメンテナンスを必要とすることから現在ほとんど用いられていません。横張りと縦張りの違いで、横張りは下見板と呼ばれ、縦張りは羽目板と呼ばれる。下見板の貼り方は、板の上部を重ねて張る「よろい張り(南京下見)」と箱目地を作り平らに張る「箱目地下見(ドイツ下見)」があり、これに板を押さえる「ささら子」という押縁を付ける場合があります。羽目板は、相決りした板を平らに張る「たて羽目張り」フラットの板の目地部分に目板を打つ「目板張り」などが一般的に使われます。外壁に用いられて来た樹種としては、古くはスギを無塗装で使っていました。厚さは、4分(12mm)や5分(15mm)と薄いのが特徴で、その方が雨にぬれても乾きやすいと云われています。ただし、湿気の多い場所では、釘の回りが雨水や結露により腐朽し釘が効かなくなるなどの欠点があります。こうした耐久性に対して、レッドウッドや米スギなどの輸入材が多く登場するようになると、厚さや形状も様々なものが出てくるようになりました。外壁に使われる木材が、プレーナーやカンナで仕上げられていると、塗装に際し塗料が必要量、板面に付着せず塗膜が薄くなってしまいます。こうした場合は、1年後に塗替えが必要になります。製材時のノコ目が残るぐらいの木材で、5年程度のサイクルで塗替えを行うことが必要です。(2)外壁リフォームの注意点1塗替えの方法塗替えの方法は、原則どのような下地(サイディングやモルタル塗り等)であってもあまり変わりません。塗替えの仕上がりの良し悪しは下地処理を適正に行うことにかかっています。通常、古い塗膜の上から新しい塗装を行いますが、汚れやカビと一緒に古い塗膜の劣化した部分は、高圧洗浄等により完全に落とし、下地調整を行います。下地調整には、劣化により荒れた旧塗膜の段差をなくすフィラー機能と、上塗り塗料の付着性を向上し吸込みむらを均一にするためのシーラー機能を持つものを使用します。100