タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

ここで、新築注文住宅とリフォーム工事、建て替えを行った住宅の世帯主の年齢の比較を行ってみました。下記グラフは、国土交通省のH26年度住宅市場動向調査から抜粋し作成したものです。新築の注文住宅の取得者では30歳代から40歳代が中心となっていますが、リフォーム工事や建て替え工事を行った世帯主の年齢は60歳代を中心とし次いで50歳代へと続いています。平均年齢でみると、新築取得者の平均年齢が41.6歳、リフォーム工事が56.2歳、建て替え工事が60歳となっています。図4各住宅関連工事の世帯主の年齢分布この種のデータをもって、リフォーム工事の高齢化が進み、高齢者対応への必要性が良くいわれることがあります。確かに、世帯主の高齢化が進むことで高齢化対応の工事が必要となるのは当然です。前述したように35%を超える住まい手が高齢化対応を検討しています。実は、新築での住宅取得者の平均年齢は若干高齢化してきていますが、過去から大きく変化はしていません。新築住宅を取得して15年経てリフォーム工事を行う住まい手が多くなり、20年を過ぎて建替え工事を選択する住まい手が増えています。(各工事の世帯主平均年齢の差と同じ)これは、住宅建材や設備機器のメンテナンスサイクルにおける補修やメンテナンス、入替えの時期と一致するものとなっています。例えば、右のグラフは平成25年度にリフォーム工事を行った住宅の建築時期の分布を表したものですが、ここで中心となるのが築後10年から25年の幅に入る事からも想定できるのではないでしょうか。図5リフォーム工事を行った建物の建築時期6