タイトル:職人・工務店のためのリフォーム現況検査手順書 第Ⅰ章、第Ⅱ章、資料編
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職人・工務店のためのリフォーム現況検査手順書 第Ⅰ章、第Ⅱ章、資料編 の電子ブックです。平成29年度発行 編集・発行 一般社団法人 全建総連リフォーム協会
ケーションを保つことが自社の経営基盤を支える近道とも言えます。とはいえ、OBのお客様を蔑ろにされている事業者の方はいないと思います。実際に事業者の方々にヒアリングをさせて頂いた際に伺った様子では、どの事業者もOB顧客の住宅に対する責任感を持ち、何か問題があった場合は優先的に対応する姿勢を示されています。では、何故このような結果が出るのでしょうか?そこには、事業者とお客様との間に意識のズレがあるのではないでしょうか?多くの場合、事業者の皆さんは現場を抱え日常の業務に追われているのが現状です。その中で、お客様に対しては「何か問題が発生すれば、お客様から相談や問い合わせがくる。その場合、急ぎで対応を行うが何も連絡が無いのは、問題が発生していないから・・」として済ませていないでしょうか。実際には、OB顧客に対して定期的な連絡を入れなければいけないことは理解しつつも、季節のご挨拶として「年賀状や暑中見舞い、イベント案内」の送付で済ませていないでしょうか。第Ⅰ章通常業務が営業活動へ消費者の多くは「何か床が軋む」「戸やドアがちょっとがたつく」といった生活に影響のない問題に関しては事業者に対して電話での問い合わせはしないのが現状でしょう。それこそ、雨漏りがする、ドアが閉まらない等の生活に直結する問題に関してのみ自ら事業者に連絡を取るのではないでしょうか。通常は、自宅の施工やリフォームを行った事業者から連絡があった際に確認すればいいだろうと考えているのが現状です。ところが、長期間連絡が無い事で事業者に対する期待がなくなり、たまたま営業に来た他の事業者への相談やガスや水道の点検に来た事業者等へ相談を行い、気が付くと自宅をメンテナンスする事業者が変わっていたというのが現状なのではないでしょうか。本書では、この点を重視し「顧客の住宅に対する責任と住宅の守り手」としての立場から、OB顧客の皆さんの住宅に対する維持管理メンテナンスの対応についてまとめています。―3―