タイトル:認定職業訓練校の実態調査 2016年実施
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認定職業訓練校の実態調査 2016年実施 の電子ブックです。全国建設労働組合総連合 技術対策部 発行(2016年10月31日 初版)
Q、現在の訓練校の在り方について、どうお考えですか。・現場実習と学校の実技とで、内容が違うことが多く、なかなか厳しいところがあるが、卒業してからも生徒同士で連絡を取り合っているようなので、仕事を続けていく上でいい環境だと思う。・指導員と訓練生の年齢と経験が近すぎる。全体の指導員中、卒業生の占める割合が極端に多過ぎる。技術の内容は見えるものだけではない。技術の伝承にも偏りが出ている。・学校運営を維持するために、どんな生徒も受け入れざるを得ないのは問題がある。・やる気のある生徒が集まれば、いい方向に向かうと思う。ただ、それがない生徒が多いため、興味を向かせるのが大変。・訓練生全員が誇りと自信を持てるような技術、技能についての位置づけを、国または建設業界がサポートしてほしい。・普段現場で、仕事をしている先生が指導に携わっているのがいいと思う。2年という限られた期間では指導できることが限られているので、生徒の目的に合わせて、選択授業や延長コースができればもっといいのではないか。・高校の延長上としても専門学校のような感じになっていないか。生徒がそのような気持ちで入学してきていないか。・ここ数年入校生が10人以下ということで、生徒確保が一番。・昔からの技術を教えるが、今の最新の技術も教える必要があると思う。・毎年訓練生の募集に苦しんでいる。訓練校に通う期間は国で給料を負担してほしい。・存在自体は有意義であるが、仕事の実状を考えると需要があるかどうか不安。しかし、存続させることは重要。・実際の現場と、役所の考え方が違いすぎていると思うので、もっと現場の状況を理解してカリキュラムや補助金の件も考えてほしい。・現在の社会の家づくりはハウスメーカー、建売業者(パワービルダー)の安値づくりで、技術を必要としない工法を進めている。何年従事していても建築技能は身につかないので今後も訓練校はなくてはならない。訓練生の受講費支援が必要だ(リフォーム等の不規則な工事ができない)。・小学生の「なりたい職業」で大工さんが一番の時もあったが、大工さんに限らず、職人の賃金が低く魅力がないために、職人になる若人がいない。そのために訓練校の生徒を集めるために四苦八苦しているが、日本中の訓練校の現状ではないか。・訓練校では一体何を学ぶのかをはっきりさせるべき。伝統工法だけでなく現代工法や最新の情報を与えるカリキュラムにしなくては意味が薄れているのでは。学校内だけではなく地域に関わりを持つことで大工として客に喜ばれる喜びを得たり、コミュニケーション能力を身につけなくてはならない。・雇用や経済情勢とも不安感がぬぐえない中で、事業所が仕事を獲得し、訓練生を雇い入58