タイトル:認定職業訓練校の実態調査 2016年実施
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認定職業訓練校の実態調査 2016年実施 の電子ブックです。全国建設労働組合総連合 技術対策部 発行(2016年10月31日 初版)
Q、伝統的技術の指導はどのように行っていますか。また、新しい技術や材料についてはどのように対応されていますか。できるだけ具体的にお書きください。・型と課題を与えながら、実際にやって見せながら指導している。新しい技術や材料については講義時間が足りないので、休憩中の意見交換という形が多い。・伝統的技術も新しい技術も様々な仕事をしている先生がいるので、現場での実例とリンクさせながら指導するようにしている。・事例、データを使って極力科学的に教えている。・伝統的技術の指導は、昔ながらのやり方を忠実に指導している。大工技術の実技には大工道具が必要となる。その大工道具の扱い方(本当の大工道具は買ってきてすぐに使えるものはない)、考え方、姿勢、体の動き方など、一般的に教えてはくれないことを指導している。・伝統的技術や実習での軸組工法が墨付、刻み、建て方で行っている。2年生規矩術の授業まで比較した話を取り上げている。・新しい耐震等の技術を伝えている。・尺杖から作製して土台から小屋までを墨付け切り組を指導して、手加工してもらっている。その際に現在はこうやっているなど、今との差がわかるように説明している。・伝統的な仕口を作成させることで理解してもらう。学科等で歴史を勉強してもらう(映像や写真を見せる)。・規矩術を基本にピタゴラスの定理、長さや高さを電卓使用で数字を出す。材料の性質をよく知り、適材適所に合わせる。・近くの社寺や古民家の見学を行い、現在の課題と見合わせて勉強している。最近の住宅技法(プレカット等のいい点や、手工具の使用法)についても指導している。・伝統技術については私が仕事で体験したことを生徒に伝えている。新しい技術は私も勉強している。・担当科目の指導内容のほかに自分の仕事(図面、写真、都合がつけば現場)を見せ、新しい技術や材料について訓練生が興味を持つようにしている。・伝統的技術は自分が教えられたそのままを教えている。材料について、実際に材料に触れて、材料に慣れ、道具に慣れさせるようにしている。もう少し材料豊富にあるとよい。・実際に配管材の切端、継手をできるだけ用意する。カタログをインターネットでプリントアウトし用意する。・在来工法が基本。入母屋、階段は一般工法とは少し違った方法で教えている(展開図~計算方法)。プレハブ工法の各社のビデオがあるといい。基礎、組立、内部、外部、屋根など。・伝統技術とはあくまでも日本建築、在来工法である。自分一人でも、また、電動工具などなくても家を建てられるよう各種の継手仕口等をしっかりと覚えてもらうよう指導46