タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 現場編
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リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 現場編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会
第1章施工時の心得(戸建て住宅)1施工時の心構え施工の依頼をいただけたということは、設計・施工の場合であれば、社長や営業が施主との信頼関係を築きあげ、設計が施主の要望を汲みとってその信頼を積み上げ、見積りなどの納得が得られた結果です。設計事務所からの依頼の場合、技術力や見積りなどの内容と設計者からの期待を得られた結果といえます。施工前の段階で施主との信頼関係があるため、工事に入る段になって初めて出会う現場監督や職人に対しても信頼がある状態からのスタートになります。しかし、現場監督が頼りない、言っていることとやっていることが異なる、職人の態度が悪い、技術的なことをよくわかっていない、対応が悪い、現場が汚い、現場に来ないなど、施主を不安にさせる言動を繰り返すと、せっかく積み上げられていた信頼や期待を削り取り、最終的には崩してしまいかねません。そうした不安や不満を抱いた場合、施主の自衛手段として、第三者検査を入れてチェックしてもらうとか、気に入らない箇所の写真を撮っておいて、完成後に交渉材料として使用されるといったことが起こります。そして折り合いがつかなければ、調停や訴訟も辞さないといった望ましくない状況になってしまうこともあります。そうしないために、完成時の満足度を高め、引き渡し後の住まいの管理まで含めてお付き合いできるようにすることはとても重要です。施工にあたり、最初の顔合わせの際の態度や言葉遣いのミスなどで嫌われ、その後の関係性がうまく築けないのは、施主の性格による場合もあります。しかし、さまざまな施主に対応できなければ、担当できる施主も少なくなり、仕事の量も質も減じてしまいます。多くの施主に気に入られ、信頼されるようになるために、無用な不快感や不安を施主に与えないという観点で現場での立ち居振る舞いを考え、自分だけでなく、現場に関係する職人も含めてより楽しい現場になるよう作り上げていく必要があります。そのために、正しくきれいに施工することは当然として、現場監督が施主との会話の時間を確保し、正しい説明をわかりやすく行って施主の理解と納得を積み上げていくことも満足度を引き上げる一つの要素になるのではないでしょうか。施主との会話の時間を確保するために、自身の仕事や行動の効率化も考えてみましょう。通常業務に割り込んでくるトラブルを未然に防ぐことも、効率化の一つになるでしょう。8