タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 現場編
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リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 現場編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会
第2章施工時の心得(マンション)1解体後に現れた症状への対処スケルトンリフォーム(一部内装剥がし含む)の場合、今まで隠れていたマンションの構造躯体が白日の下にさらされます。そして、大きなひび割れや鉄筋の露出、水漏れ、カビといった劣化症状が明らかになることがあります。これは、築年数の多いマンションに現れがちです。ひび割れや鉄筋の露出、雨漏りに関しては、共用部の劣化に該当しますので、本来施主負担で修繕すべきものではありません。一方、専用配管からの漏水や湿気によるカビなどの場合は、専用部であるため施主負担での修繕が行えます。これらの症状が現れた際にどのように対処するかは、自社の方針として定めておけると現場での混乱がなくて良いと思います。たとえば、「わが社では、注文を頂いた専有部分だけでなく、建物の躯体などに生じている劣化などを発見した際に建物のためになる行動を行います。」という宣言を行い、受注時にその説明を正確にしておき、施主の共有財産である建物全体についても考慮に入れることが建築の専門家としてのスタンスではないでしょうか。実際は予算や工期の制約によって、十分な対応ができないことがありますが、本来どうすべきか、ということを把握して正しい説明を行い、施主に判断してもらうという手順を踏むことで、後のトラブルにつながりにくくなるのではないでしょうか天井スラブのひび割れ床スラブのひび割れ50