タイトル:長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編
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長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編 平成26年 一般社団法人JBN
防腐・防蟻(耐久性能:劣化の軽減)【1980年以前の木造住宅】概要1971年の基準法改正まで、令第49条では、外壁内部の柱・筋交い・土台の防腐措置のみの規定である。旧公庫仕様は、1951年以来、防腐塗料について、クレオソートを前提に記載している。検査のポイント床下・小屋裏の木部を目視・触診で調査。改善方法著しい腐朽・蟻害がある材を交換する。注意点水廻りや在来浴室の軸組の腐朽に注意。※1960年代後半からクロム銅ヒ素系木材保存剤(CCA)を加圧注入した土台等の生産が増加しており、廃棄の際は分別に注意する。※漏水その他の原因による腐朽は、原因についても対策を講じる。【1981?89年(昭和56?平成元)(築25年以上)の木造住宅】概要1971年の基準法改正から、令第49条に、防蟻について追加。1982年に旧公庫仕様においても現在と変わらない規定となっており、一応満足されていると考えてよい。検査のポイント床下・小屋裏の木部を目視・触診で調査。改善方法著しい腐朽・蟻害がある材を交換する。注意点土台の防腐・防蟻は適切となっている可能性が高い。在来浴室の軸組の腐朽に注意。※漏水その他の原因による腐朽は、原因についても対策を講じる。※断熱が不十分な場合、水廻りや北側外壁の腐朽・蟻害に注意する。【1990?99年(平成2?11)(築15年以上)の木造住宅】概要1971年の基準法改正から、令第49条に、防蟻について追加された。1982年に旧公庫仕様においても現在と変わらない規定となっていることから、一応満足されていると考えてよい。住宅支援機構の調査によると、管柱の小径は1995~1999年にかけて105角が約7割、120角が約3割となっている。検査のポイント床下・小屋裏の木部を目視・触診で調査。改善方法著しい腐朽・蟻害がある材を交換する。注意点土台の防腐・防蟻は適切な可能性が高い。在来浴室の軸組の腐朽に注意。※漏水その他の原因による腐朽は、原因についても対策を講じる。※断熱が不十分な場合、水廻りや北側外壁の腐朽・蟻害に注意する。【2000年~(平成12年~)(築10年程度)の木造住宅】概要土台の防腐・防蟻については、満足されていると考えてよい。住宅支援機構の調査によると、管柱の小径は、2000年代は105角が約7割強を占めており、土台の樹種は約6割がヒノキを採用している。検査のポイント床下・小屋裏の木部を目視・触診で調査改善方法著しい腐朽・蟻害がある材を交換する。注意点土台の防腐・防蟻は適切な可能性が高い。※漏水その他の原因による腐朽は、原因についても対策を講じる。※断熱が不十分な場合、水廻りや北側外壁の腐朽・蟻害に注意する。23