タイトル:長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編

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概要

長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編 平成26年 一般社団法人JBN

外部外壁4-1外壁通気工法の採用工程外壁に通気層を設ける。劣化対策(レベル4)不具合結露1足場の設置2外壁材(および透湿防水シート・断熱材)の撤去※断熱材・面材の施工3防虫網・水切り金物の取付け4透湿防水シート張り5通気胴縁を施工1足場の設置1.工事に必要な足場を設置する。2外壁材(および透湿防水シート・断熱材)の撤去1.外壁材等の撤去の際、小屋裏、庇裏も再施工が必要な範囲まで撤去する。2.木造躯体を確認し、腐朽等が生じていた場合は適切な処置を施す。※断熱材・面材の施工1.断熱材を施工する。※壁内通風が生じる構造(外壁通気構法による通気を除く。)は、これを防ぐための気流止めを軸組内の床・天井等との取合い部などに措置し、柱、間柱、横架材等との間に隙間なく断熱材を充填する。2.必要に応じて、面材を施工する。※必要に応じて、面材の下地となる間柱等も新設・交換する。3防虫網・水切り金物取付4透湿防水シート張り1.透湿防水シートを張る。a)開口部まわり、外壁上下端部及び取合い部分の雨水処理、水切り取付等の必要な先工事の終了後に施工する。b)重ね合わせは、縦、横とも90mm以上とする。横の重ね合わせは、窯業系サイディング仕上は150mm以上、金属系サイディング仕上は150 mm以上とする。ただし、サイディング材メーカーの施工基準においてサイディング材の目地や継ぎ目からの雨水の浸入を防止するために有効な措置を施すなど、適切な基準がある場合を除く。c)サッシ、その他の壁貫通口等の周囲は、防水テープを用いシートを密着させる。※1断熱材を内壁側に密着させたことを確認する。特に繊維系断熱材の場合、通気層をふさいでいないか注意する。※2透湿防水シートはできれば庇裏小屋裏まで深く差込んで固定する。原則として軒天材より上まで張り上げる。5通気胴縁を施工1.胴縁等を施工する。a)通気層は、通気胴縁又は専用の通気金具を用いて確保する。通気胴縁の断面寸法は、サイディング材の留め付けに必要な保持力を確保できるものとし、幅45 mm以上とする。サイディング材のジョイント部に使用するものは幅90mm以上とする。(45 mm以上2枚あわせを含む)。外壁材を張る方向により縦胴縁又は横胴縁のいずれかを用いる。b)縦胴縁とする場合は、仕上げ材継目部、壁の出隅部及び入隅部では、通気胴縁の幅を90 mm以上とする。開口部周囲は建具枠周囲の通気が可能なように30 mm程度のすき間を設ける。なお、上下端部は雨仕舞いよくおさめる。c)横胴縁とする場合は、仕上げ材継目部、壁の出隅部及び入隅部では、通気胴縁の幅を90 mm以上とし、胴縁端部及び長さ1,820 mm内外に30mm程度の通気の空きを設ける。d)胴縁を用いない外壁内通気措置は特記による。※1縦縁・胴縁のいずれでもよいが、既存の胴縁位置と調整する。また、通気方向を妨げないよう注意する。※2軒裏との取り合い下地部も施工する。*1190