タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

2000年~(築10年程度)Ⅲ耐久性能(劣化軽減)1浴室等ユニットバスの場合、腐朽の可能性は低い。概要2000年はユニットバスの出荷量は全体の67%、2011年には90%以上となっている。2床下・小屋裏換気口概要調査内容改修方法注意点床下換気口は十分に設置されている可能性が高い。小屋裏換気口は、小屋組の劣化状況とあわせて検討する。90年代同様、小屋裏換気については、基準法の規定にはなく、公庫の耐久性向上工事や1999年の品確法に基づく住宅性能表示制度で明確化された。2003年~住宅金融支援機構の標準仕様書にネコ土台が記載。床下・小屋裏の乾燥状態を確認する。※床下の空気の流れを、線香の煙等で滞留や時間を計測する。※床下の木部の乾燥状態を触診する。含水率25~35%の場合、水分が過剰。有効な換気量を満たすようにする。床下部での風の流れを考慮する。・防虫・防鼠材を含めた有効換気量を確保が望ましい。2002年、ネコ土台を採用する住宅は全体の4割程度であったが、2012年は新築の8割となった。3床下の防湿概要調査内容改修方法注意点フラット35技術基準は基礎立上り高さ400 mm~。建築基準法は300 mm。床下の土部分からの湿気を防ぐための防湿フィルムの施工は、1982年以降、旧公庫仕様に明記されている。基礎高は測定のみとして、床下の防湿フィルムの状態を確認する。基礎高の変更は困難なため、防湿フィルムに欠損があれば再施工する。[事例]床下防湿処置・防湿フィルムの施工後の設備配管等により欠損があるものが多いので注意する。・防湿に関しては、敷地の特性についても調査する。・基礎の高さについては、40 cmより低い場合は、土台の腐朽に注意する。4防腐・防蟻概要土台の防腐・防蟻は適切な可能性が高い。土台の防腐・防蟻については、満足されていると考えてよい。住宅支援機構の調査によると、管柱の小径は2000年代は105角が約7割強を占めており、土台の樹種は約6割がヒノキを採用している。調査内容床下・小屋裏の木部を目視・触診で調査。改修方法著しい腐朽・蟻害がある材を交換する。[事例]材の交換(土台・大引き・柱・梁・棟木・垂木)注意点・漏水その他の原因による腐朽は、原因についても対策を講じる。・断熱が不十分な場合、水廻りや北側外壁の腐朽・蟻害に注意する。83