タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

Ⅳ外部仕上げ1屋根概要調査内容改修方法注意点新耐震基準以前(築30年以上)瓦葺きを除き、これまでメンテナンスが行われていなければ、葺替えや重葺きが必要な時期に来ている。1コロニアル葺き塗装の耐用年数は10年程度のため、10年以内のメンテナンスの無い場合は、劣化が素地まで進んでいれば葺替えや重葺きを検討する。化粧スレートの耐用年数は30~40年程度とされる。※コロニアル・新生瓦(住宅屋根用化粧スレート)は1960年代より製造され旧公庫仕様への記載は1970年代以降。2金属葺き鋼板・カラー鉄板等の素地の耐用年数は20~40年程度とされる。金属素地の腐食や孔あきが進んでいれば葺替えを検討する。銅板葺きは50年以上持つとされている。1976年~旧公庫仕様に谷ぶきの納まりが追加。3瓦葺き瓦の耐用年数は特にない。地震や台風などで、瓦がずれている恐れがあるので、確認を行う。□下地・仕上材の仕様、経年劣化の程度・矩計図/仕様書/聞き取り・可能な範囲で劣化状態を現況調査□コロニアル葺き/鉄板系葺きの劣化[事例]葺替え、重ね葺き□瓦葺きのずれ[事例]葺替え□下葺きの交換[事例]防水層再施工・葺替えを検討している場合、小屋組の「Ⅲ耐久性能」に関する調査も合わせて行う。コロニアル葺きの場合、勾配が緩いと裏に雨が回り、野地板の合板まで腐朽していることが多いので注意が必要。・一部の瓦葺きでは、役物に鉄板系のものを使用しているものがあるので、その部分の確認が必要。・2004年まで石綿含有建材が製造されており、処分方法に注意する。(参考:防水層の変遷)屋根部で漏水が発生しやすい部分は、「棟・軒先・けらば等、屋根の谷部、天窓等の開口部や外壁との取合い部、サッシとの取合等」など防水の端部や折り曲げ部、シーリングの必要な箇所に多い。これらの部位の防水層の経年劣化や野地板の腐朽、小屋裏の換気状況を考慮して、改修計画を立てる。材料アスファルトルーフィング及びアスファルトフェルトのふき方1962■こけら板かアスファルトフェルト旧公庫仕様の下葺きから杉皮を削除。アスファルトフェルト(1巻20kg)追加。→1997年削除1975・旧公庫仕様でアスファルトルーフィング(940(旧22kg品))が記載される。・1988年にこけら板の記載を削除。2005改質アスファルトルーフィングの工業会規格制定。2009年に、住宅瑕疵担保責任保険設計施工基準において、「下ぶき材は、JIS A 6005(アスファルトルーフィングフェルト)に適合するアスファルトルーフィング940又はこれと同等以上」と定められる。〔1975年旧公庫仕様〕縦120mm以上、横60mm以上重合せ、継手通りは間隔300mm内外留付〔1985年旧公庫仕様〕縦100mm横200mm以上重合せ、間隔300mm内外留付壁面取り合いは120 mm立上げ〔1988年旧公庫仕様〕壁面取合いは瓦葺きは250 mm、その他は120 mm立上げ〔2009年住宅瑕疵担保責任保険設計施工基準〕・上下(流れ方向)は100 mm以上、左右は200 mm以上重合せ・谷部及び棟部は、谷底及び棟頂部より両方向へそれぞれ250mm以上重合せ・屋根面と壁面立上げ部の巻き返し長さは、250mm以上かつ雨押さえ上端より50 mm以上とする。65