タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

2.リフォームに関する用語の整理リフォームに関する用語は、「増築」や「改築」のように法律で定義されているものもあるが、使い分けは明確になっていない。下表は、曖昧に使われているリフォームに関する用語を本書での中の使用について整理している。一般に用いられているリフォーム用語と工事範囲の構成を表しており、次ページでは工事の種類やおおまかな費用によるレベル分けを示している。工事費は、同時に行う下位レベルの改修費も含めた目安となっている。リフォーム維持管理補修・修繕・交換※1屋根・外壁などの部位や設備機器に望まれる性能や壁・床などの美観が経年劣化等により損なわれたものに対し、補修・修繕・交換・補強等を行うこと。工事を伴わない清掃・手入れ・保守を含む。外部:ひび割れ補修、防水層再施工、塗替え・葺替え等内部:戸車調整、塗替え・張替え、畳の交換等設備:漏水補修、配管清掃設備交換等構造:腐朽した材の交換、たわんだ材の補強、基礎の沈下等に対するコンクリート増打ち※1一般的な木造住宅(4号建築物)の場合、屋根・壁・床等の過半を修繕しても確認申請が必要となる「大規模の修繕」には該当しない。ただし、木造3階建等の場合は該当する。模様替えリフォーム床面積が増加しない間仕切りの変更に伴う、仕上材・造作・下地材や設備の新設。耐力壁の位置の変更を伴う場合は基礎や断熱工事が付随する場合が多いため、下記の性能向上リフォームを考慮する。外部:重ね葺き、外壁の重ね張り(増張り)内部:間仕切壁の追加設備:さや管ヘッダに全交換、床暖房新設性能向上リフォーム居住者の快適性や生活安全性の向上、維持費の削減を目的として、防耐火性能・高齢化対応・耐震性能・温熱性能のいずれか、又は複数の性能を向上させるリフォーム。維持管理や模様替えと同時に行われることが多い。求められる性能値や性能についての基準値が定められているものではなく、住宅性能評価基準等を参考に、可能な範囲で、居住者の意向を汲みながら行うもので、あまり性能は向上しないが工事費がかさむなどの費用対効果を考慮する必要がある。外部:サッシ・ガラス交換、内窓設置内部:段差解消構造:吹抜けの補強、耐力壁追加、柱脚・柱頭の補強、無筋基礎補強、断熱改修既存長期優良住宅化リフォーム性能向上リフォームの中の耐震・断熱性能の向上に加え、劣化対策や維持管理を容易にするためのリフォームで、目標とする性能値が定められている。図面や検査済証が必要となるので旧公庫融資住宅等図書がしっかり残されている住宅でないと困難が伴い、費用にかかることに注意する。外部:通気層追加、小屋裏換気口追加構造:床下防湿措置増改築リフォームただし、防火地域及び準防火地域の指定の無い敷地で行う10m2以内の増築・改築・移転は、確認申請を要さない。(都市計画区域内)EV設置昇降機確認申請が必要。4号建築物のリフォームにおいては、確認申請不要で、特定行政庁により、昇降機を設置する際に「法12条5号の報告」を求める場合がある。48