タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

●?●長期優良住宅化(性能向上リフォーム)取組みの注意点長期優良住宅化において対応を検討する必要があるのが、a.劣化対策b.耐震性c.維持管理・更新の容易性d.省エネルギー対策となる。この項目において、構造躯体や建物の下地材、断熱材の状況調査は必須となる。ここで問題となるのが、住宅の性能を向上させることを目的とした性能向上リフォームと違い、a.劣化対策b.耐震性d.省エネルギー対策において「目標となる基準」があり、その性能を満足する必要がある点である。この基準値を達成するには、住宅の状況によっては対応が不可能となる場合や工事内容が困難になり想定している費用より多く掛かることによって、工事を断念する場合や施工コストの上昇によって不利益を被る場合がある。【契約】【想定外】この状況を回避するためには、前述したインスペクションの実施は必須となる。ただ、長期優良住宅化に関しては目標となる性能の基準が定められている。しかし、提案段階でこの基準を満たす事が可能かどうかの判断が必要となる場合がありす。その為には、ヒアリングの段階で対象となる住宅の仕様を大まかに把握できることが望ましいと言える。この判断基準の情報として活用が可能なのが「住宅金融機構の公庫基準での建築かどうか」、「対象となる物件の確認済書があるか」、「設計図書等の図面があるか」によって長期優良化が可能かどうかの事前判断をすることが出来る。これは、対象となる住宅の仕様がある程度ながら事前に判断できるから可能であり、逆に言うとその判断が出来ない状態で提案を行った場合インスペクションを行った結果、大きな軌道修正や最悪の場合コスト増加による収益の圧迫を招く可能性があるため十分注意が必要となる。42