タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

3)優待制度や補助事業との活用に関しては必ず話をする優待制度や補助事業への対応や活用には、多くの書式の作成や施主へのコスト上昇の説明による面倒な手順が多々ある。また自社での経験が無い為、つい敬遠しがちになりそうであるが、提案を避けるのは、危険である。前項でも述べたが、これらの情報を施主は知っていることを前提に話をするのが必要である。その上で、優待制度や補助事業の説明を行い、施主にどうするか選択できる環境を用意したい。その際に、「どうすればいいか適切なアドバイスを行う。」これが、ベストの対応である。その際には、メリット・デメリットをしっかり説明する必要がある。住宅の状況や予算によっては、制度の活用が出来ない場合もある。これも、制度の説明をすることで施主の理解を得ることが可能となる。逆に、技術者が自分の中で判断をして解決してしまうと、施主は「何故?」となってしまう。●施工中における注意点リフォームは、半日から数日の短期間で終了する小規模な工事が多く、その間、狭い現場での多様な工種が交錯する。リフォームなどの住宅工事は、施主にとって新しいものが出来る楽しみでもあるが、現場で怒鳴ることや、無言のままずっと職人が一人で作業していることで、再度依頼することをためらってしまう事例も発生している。特に、ご主人が外出している中で奥さんが一人残った場合などに、このようなことが発生すると気になる可能性もある。リフォームの大半は住みながらの工事となることから、発注側から信頼を得られる関係をつくることが重要で、施工側は、大工・職人や関連企業も含めマナーを守ることが必要である。また、意外と気が付かずにやってい訪問時のマナー初回訪問時は、会社名と氏名を名乗る。訪問前にお客様のⅰ先方の都合を聞き日時を決める。都合を確認し、了ⅱ要点やおよその掛かる時間を伝え解を得ておく。る。ⅲ調査作業がある場合は、進め方を伝える。ⅳ訪問前にアポイントの確認を行う。ⅴ工務店は専門職方が、単独でお客様宅を訪問する際は断りを入れる。案内の仕方・されⅰ上座の位置など座り方に配慮する。方に配慮する。ⅱ訪問した際はコートの着脱、玄関の靴の脱ぎ方にも注意する。施工時のマナー作業開始、作業終了の挨拶をする。(毎日)工事前や工事後に、近隣へ挨拶を行う。作業終了後、清掃を行う。(毎日)現場で怒鳴らない。明るくコミュニケーションをすることを心がける。クレーム対応の場合は、早い段階でお客様と顔を合わせる。工事内容を説明する際、専門用語を、相手は知らないという前提に立って話す。るのが、専門用語や略語の使い方である。プロにとっては日常で当たり前のように使っているため、何のためらいもなく使いがちだが相手は知らないという前提で使った方が良い。その他、現場での一言が意外と住まい手を不安にする。工事の途中に「あら~」「駄目だな」とか「なんで」や「こんなこと、している」など思わず言ってしまいそうな言葉は、住まい手を不安にすることになるので、注意したい。38