タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

1)住宅履歴情報の作成と蓄積リフォームとは、「現在住んでいる」もしくは「これから住む既存の住宅」の改修である。この際に、この住宅に関する情報(図面・構造図・仕上表・手入れの記録・施工時の記録)などがある場合とない場合では、その工事に対する手順が大きく変わる。リフォームでは目視できない部分の工事を行う事も多く、記録があった場合は、工事の予測や段取り、見積もり等の信頼性が大幅に改善される。特に、OB施主の住宅を工事する場合に、工務店が住宅履歴情報を持って消費者に対する工事の説明を行う場合と、現状を見るだけで目視できない部分は「開けてみないと分からない」という場合では、住まい手が工務店に対して持つ信頼性は大きく変わるだろう。また、他社が行った物件でも記録のあるなしを確認して「今後、住宅履歴情報を残すことで住宅のメンテナンスが非常にスムーズに進進むので記録記を録残を残していきたい。弊社弊では、社では、必ず必残ずすようにしている。」と残提案提することが、案顧客顧の客安の心安感心を感誘をう誘事うにもな事なる。このように、「住宅履歴情報を作成して、蓄積する」そして、その「住宅履歴情報蓄積の提案を行う」行為そのものが、後の工事のスムーズさとメンテナンス訪問の容易さ、顧客の信頼性と競合他社の介入を排除する手段として有効な提案になる。面倒な作業として捉えられるかもしれないが、是非対応をお願いしたい。2)新規顧客の住宅情報を把握する特に新規の顧客の場合、住宅に関する情報がどの程度残っているか異なる。調査や計画をスムーズに進めるためにも、建築年代によりおおよその住まいの性能を、グラフで把握できる「住まいの健康チェックシート」を営業ツールとして是非使い方をマスターして頂きたい。3)現況調査記録を蓄積する本マニュアルでは、どんな工事の前にも、工事範囲に応じたインスペクション調査を行うことを推奨している。リフォーム工事をしないことになった場合や工事範囲外に劣化事象が見つかった場合、検査記録は後々の改修に役立てることができる。【調査の契約】調査の結果、リフォーム工事を見送る以外にも、住まい手が建替えや住替えを希望される場合もある。このため、検査と工事は分けて、契約して頂きたい。調査にかかる、半日程度の人件費と、報告書作成の経費が発生することを、営業の打合せの時点で施主と打合わせし、清算方法について、合意を得ておく。36