タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

●ターゲット(顧客)とのファーストコンタクトをとる。地域の工務店には「積み上げ型の営業スタイルが望ましい」とはいうものの、物の、最初の顧客の確保(新しい見込み)必須となる。俗に言う「口コミ」の広がりを期待するのも対象となる顧客が、自社を認識しているかどうかによって口コミの情報を聞いた顧客が受ける印象は全く違う物になるだろう。ここで記載している方法は、行動は同じだが「飛び込み営業」の為の手法ではなく、ターゲットとなる顧客が必要と感じた時に、自分の会社の名前が出てくることを目的とした、「会社の浸透」を目的とした手法となる。まずは、顧客となる可能性があるターゲットに会社の存在を認識してもらうことから始まる。1)地域のコミュニティに積極的に参加するリフォーム・新築共に顧客となるターゲットとのコミュニケーションの確立は必須となる。ここで期待したいのは、顧客による自社の認知を地域の消費者との間の日常生活の中で接点をつくる事にある。ここでのポイントは、営業ではなく自分が工務店や専門工であることをコミュニティの参加者に意識づけることが出来れば成功といえる。何か相談したい事が発生した際に、「知らない人に聞くより知っている専門家がいればその人に聞くだろう」といったレベル程度に考えていいのではないだろうか。この発展型として積極的に地域との関わりを強くしていき、自社で地域のコミュニティをつくって近隣の消費者と、接点をつくっている工務店も多々ある。これらの工務店は、おおむね、見込み客不足には、陥っていないのが現状である。2)手配りチラシの活用営業エリアを決めてターゲットとなる顧客リストを作成したら、次に来るのはアプローチとなる。ここでいう、アプローチとは「飛び込み営業」を指すのではない。電話を入れてアポイントを取って訪問する事が出来る人もいるとは思われるが、そのような場合、実りが少なくターゲットの枯渇をすぐに招く結果となるだろう。また、この営業方法が好きな人もいるが、多くの場合は苦手としていることと思われる。営業エリアを決めて営業をするという事は、そのエリアにおける住宅の経年劣化に対して対応をしていくことに他ならない。こちらの都合に合わせて住宅の劣化が、起こったり消費者のリフォーム意欲が発生したりする訳ではない。問題が発生したタイミングに、消費者から連絡を受けることが出来る環境をつくる事が目的となる。このため、営業の為のチラシではなく住宅のお手入れや消費者に対する有益な情報を発信する為のチラシを作成して配布して頂きたい。このときの注意点は、郵送ではなく必ず訪問して配布する事にある。これは、顧客との面談を目的とするのではなく、住宅がどの様な状態になっているかの確認を行うためにも必要である。34