タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

意外と訪問しやすいところ、そうでないところが明確になっている場合が多い。それを前提とした「ターゲット(OB顧客)の選択」も必要。特に、過去に発生したトラブルの原因を整理するのも必要である。業務の執行にあたり、トラブルの発生は付き物といえる。トラブルが発生したことが問題ではなく、その原因がどこにあるのか?「施工上の技術的な問題」なのか「施工期間(前後含む)の顧客へ対応」によるのか、「契約書の記載、又は締結」なのか「顧客とのコミュニケーションのズレ」によるものなのか、など原因を明確にする事で、OB施主の選択や営業活動の中で活かすことが可能となる。●OB顧客へのアプローチOB施主のリスト化が完了したら、訪問先・期間(時期)・訪問担当者を決めて訪問する。意外と、何も問題がなかった所もメンテナンスでの訪問はしていないものである。従来、「問題が発生したら連絡があるだろうし、その際にきっちり対応すればOKだろう」と考える工務店も多くいる。しかし、施主側はちょっとした不満や疑問などは連絡を取ってまで相談はしない場合が多々ある。この積み重ねが最終的に不信へとつながっていく。心情的に中々、訪問しにくい場合や忙しさの中で忙殺される場合もあると思われるが、「メンテナンス月間」を設定して対応を開始するとか、住宅のお手入れに関する情報をもって訪問するなど、是非対応をしたい。事実、「今まで対応が遅れがちであったOB施主に向けて専任の担当者を配置して訪問を開始した結果リフォームに関連する受注が倍増した」という例も出ている。OB施主の家の前を通ったら、瓦の色が変わっていたとか、家の前に違う工務店の車が止まっていたと、いう話をよく聞く。このような話をしなくても言いように是非、対応をしたい。ここでいう「OB施主」とは、住宅工事のOBのみを対象としていない。ガス・水道工事等の補修関連の工事を請けた消費者もOBとして捉え、リフォームに向けたターゲットとして確認するのも必要●準備(体制をつくる)闇雲に営業活動を行っても成果は出にくい。消費者と面談が出来ても何を話せばいいのか?自社で行えることは?営業をかけるエリアは?行動を起こすには、その目的と期待する成果を明確にする必要があり、そのためには準備が必要となる。●情報の整理ここで行う情報の整理とは、自社のリフォーム業務に関係する情報の整理となる。簡単に言えば、「現状を把握する事から始める必要がある」という事である。30