タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

本来、町場の工務店と言われる専門工事業者や小規模な工務店は「住宅のつくり手」でありつつ「住宅のまもり手」でもあるはずである。この「まもり手」であることが結果的に、常に住宅の状態を把握しメンテナンスや補修を継続し必要に応じてリフォームを行ってきた。消費者も自分の住宅の状態を確実に把握し、優良な状態を維持するためのメンテナンスを行ってくれる「まもり手」に安心して依頼をしていたのである。しかし、第1章でも記載したように、消費者と工務店間の意識のズレが、この関係を希薄化してきたのも事実である。抜群の集客力をもち企業認知というブランド力を利用した大手家電製品販売業者や家具店による住設機器を前面に押し出した店頭でのリフォーム提案が始まっている。ここでは、専任の説明員を配し、消費者の疑問に答える事で現場訪問から見積提出まで電化製品や家具の販売と同様に、消費者に認知されている手法で提案がなされている。ここで、脅威なのがリフォーム営業で最も困難と言われている「消費者との最初の接点をどう持つか?」という点を既にクリアしている点にある。消費者が、直接店頭に訪問し、自分の意志で事業者に対してアプローチしている。この様な現状の中、中小の工務店や専門工によるリフォームの提案は、今後どのように行っていけばいいのか?どのような対応が可能なのか?体制作りから見直してみたい。28