タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

●情報発信情報発信の話をすると多くの場合が、ホームページ等のインターネットの活用やフェイスブックに代表されるSNSの活用を思い浮かべると思われる。確かに、インターネットやSNSの活用は、情報発信の手段として大きな力を発揮する。これらのITツールを使って有効に情報発信を行っている工務店も多くある。しかし、ここで理解いただきたいのは、インターネットで全てが解決するわけではないという事である。インターネットが、消費者の情報収集のツールとして大きく活用されるようになっていること、多くの情報を消費者が知っていることを前提として情報発信を行っていただきたいという事である。人生の中でも最も高額な買い物と言われる住宅の購入やリフォームにおいて、大きな決定要因になるのは、対応する提案者と消費者のコミュニケーションとなる。ここに、地場工務店の強みが充分活かせる場があるのではないだろうか。があのではないだろうか。OB施主の皆さんや会社の近隣の消費者の方は、皆さんの会社がどのような姿勢で消費者と接し、どのような工事をしているかご存知だろうか?しっかりと伝えることが出来ているだろうか?専門工事業者や小規模な工務店等の多くは、専任の営業担当者を配置している事業者が少ないため、受注した工事に追われ、OB顧客のフォローや新規顧客の開拓などが後手にまわり、受注に対して受動的な立場になることが多くある。「営業(見込み客確保)に困っているが、いい手法は無いか?」という質問をよくうかがう。確かに、「誰が何をして、どうやって成功しているか?」は気になるところである。しかし営業活動ですぐに結果が出る有効な手段は無いと言える。何故なら、営業の成果は日々の積み重ねで、その結果により得ることが出来る成果で、この積み重ねには、費用(経費)と時間(継続)、行動(目的意識)の投資が必要となるからである。このように、営業の仕組み作りは、手間と時間が多くかかり、即効性が期待されるものではないと言える。行動を起こした事で、稀にすぐに結果が出る事がある。これは、相手にリフォームをしたい需要があり、タイミング良くリフォーム事業者からのアプローチがあった為と考えるのが正しいのではないだろうか。日々の営業の積み重ねとは、この「リフォームをしたい需要をもつ可能性のある顧客との接点を維持し、需要の意志を確実につかむ」為の体制をつくる事にあると言える。この体制を作るための活動が、情報発信への取組みの第一歩ではないだろうか。ここでは、当たり前のことを当たり前にもう一度見直してみたい。26