タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

●大工・職人の減少現在、大工職人の減少が大きな問題として取り上げられている。この現象への対応は、業界全体で取組むべき問題となっており、国土交通省や各業界団体で早急な対策の必要性が求められ様々な取組みがはじめられている。しかし、目に見えた成果があげられていないのも現状である。私たちは、この現状を前提条件としてとらえ、業務に対する影響を前提として取組む要がある。図1-3-6国税調査による5歳年齢段階別、大工職の人数分布大工職に従事する人口は、5年毎の国税調査の結果2000年以降、平均で約10万人以上が減少している。特に、若年者の入職が減少し高齢化が進んでいるのが分かる。この結果、各工務店における人件費の増加は前提条件としてとらえる必要があると思われる。その結果、各社が例年と同じレベルの工事(同等金額)を同じ数行ったとしても、人件費の増加による収益への影響は避けられない。従来の収益を目指す場合、「同レベルの工事(同等金額)の工事の受注を増やすか」「性能向上や中古住宅流通等の、上位レベルの工事」への移行を行う必要が出てくる。新築・リフォームを問わず、「高付加価値住宅の提供」に関しては、今後の大きな課題として取組む必要がある。16