タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

このグラフは、実際に全国の工務店を中心にヒアリングした結果と、リフォームを行った消費者のアンケート調査の結果を比較している。工務店の約60%近くが、自社のリフォーム工事の中心はOB施主への対応としているのに対し、消費者側ではその15%程度しか自宅を建築した工務店に依頼をしていないのが現状である。この場合、多くの工務店が行っているリフォーム工事はOB施主15%前後を対象としていることになる。単純な計算だが、このOB施主割合が倍の30%に増えたら、現在のリフォーム工事の件数・金額のボリュームは大幅な増加を示すのではないだろうか?同様に考えている、多くのハウスメーカーやビルダーが顧客回帰の施策へと移行を示している。●消費者と工務店の意識のズレ2前述した多くの施工事業者に確認を取ると、OB施主への対応を怠っていると答える事業者は少ないのが現状である。ならば何故、消費者の多くが自宅を建築した事業者以外にリフォームの依頼するのだろうか?ここには、事業者と消費者の間にアフターフォローの考え方にズレがあるのではないだろうか?事業者の多くが「住宅に問題が発生した場合には、電話等の何らかの連絡が入るだろう」と、連絡があればしっかり対応を行うし「連絡がないのは問題が発生していない」からと、思っていないだろうか?しかし、大多数の消費者にとっては些細な問題が発生した場合は、「次に顔を見せた際にお願いしよう」と考えるのではないだろうか?この結果、こまめに連絡をくれるOB施主とのコミュニケーションは良好になる物の、自宅で待っている消費者との関係は疎遠になっていくのではないだろうか?その結果が、前述の「15%程度しか自宅を建築した工務店に依頼をしていない」に繋がるのでないかと考えられる。14