タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

さらに踏み込んだ調査では、OB施主として自宅を施工した工務店を選択して、リフォーム工事を依頼した割合は、約15%と減少している。実際には、現在の住宅を施工した業者とは「別の工務店や住宅メーカー」が半数以上と最も高くなっているのが現状と言える。ここに、大きな課題があるのではないだろうか。図1-3-3実際に住宅のリフォームを依頼した際に選択した業者、平成24年度住宅市場動向調査(国土交通省)●消費者と工務店の意識のズレ前項で、実際にリフォームを行った消費者の調査結果を述べている。実は、この結果が工務店各社の実績とかけ離れているのが実情となっている。OB施主を中心としてアフターサービスや季節のあいさつ等を介して地域の消費者との関係性を強化しているのが、多くの工務店における対応となっていることと思われる。事実、複数の工務店にヒアリングした結果もこの傾向を示しており、自社のリフォームにおけるOB施主の割合が50%を超える事業者が半数を超えており、30%未満と答えた事業者は、30%を下回っているのが実績として回答された。工務店側では、リフォームの大部分をOB施主が占めるという半面、前項での回答の様に、実際に何らかのリフォームをした消費者に対する聞き込み調査では、住宅の施工をした事業者に依頼した割合は「20%以下」とのデータが出ている。あるハウスメーカーのOB施主に至っては10%という結果が出てOB施主への対応を、新たに再検討を余儀なくされたメーカーもある。この結果を、大手の実情と捉えていないだろうか?中小の工務店や専門工のOB施主でも同様の結果となっているのではないだろうか?13