タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

検査の必要性を感じている。しかし、売却経験者では約2割しか必要性を感じていないのが現状である。事業者に対するアンケートでは、インスペクションの実施に関して、工務店の9.8%が「実施している」、44.6%が「実施する可能性がある」との回答になっている。現段階では、消費者間におけるインスペクション自体の認知度が低いのが現状と言える。このため、ガイドラインを活用することによって、インスペクションの必然性の理解や検査技術が向上することが期待されている。●長期優良住宅化リフォーム推進事業の概要この事業では、対象となる既存住宅に対してインスペクションを実施し、性能向上のためのリフォームおよび適切なメンテナンスを行う事によって、住宅ストックの長寿命化を図る優良な取組みに対して、国がリフォーム工事の実施に係った費用の一部について支援を行う事によって、既存住宅ストックの質の向上及び流通促進に向けた市場環境の整備を行う事業である。この事業では、一定の条件を満たしたリフォーム工事に対して補助を行う。この条件とは、1リフォーム工事を行う前にインスペクションを行い、工事後の維持保全計画を作成し実行する事、2住宅の性能向上の為のリフォームを行う事、3リフォーム工事後に少なくとも劣化対策と耐震性について一定の基準を満たす事が必要となる。この事業における補助対象費用(補助金を算出する対象となる費用)は、以下の通りである。1耐震性、劣化対策、省エネ性等の住宅性能向上のための工事。2 1以外の住宅性能の向上に資する工事。3インスペクションの実施、維持保全計画の作成等に要する費用。補助率と上限は、補助対象費用の1/3を建築主に対して国が支援を行う。この際の補助金の上限は、1戸当たり100万円である。ただし、提案型と言われる要求性能が高いリフォーム工事については、一部上限が200万円とリフォーム工事もある。事業内容に関しては、独立行政法人建築研究所のホームページ内において公開されている。(URL http://www.kenken.go.jp/chouki_r/index.html)10