タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

じてないか事前に確認し、報告書を提出する段取りとなる。リフォーム工事を行った箇所は、工事履歴の一部として「リフォーム履歴書」に「工事○年後」の写真として経過記録を残す。その他の部分については、築年数に応じて想定される劣化事象の現況調査を行う。工事前の現況調査で発見したが、補修しなかった劣化箇所の状態や、仕様の違いによる不具合が発生しやすい新旧の取り合い部分の確認は、特に注意する。「補修」が必要な場合、住まい手の要望に応じて、これまでの「計画~見積り~契約~工事」の手順で、新たなリフォーム工事として対応する。維持管理では、しっかりした顧客データの管理と社内的な仕組みを構築しないと、「前に話したことが反映されていない」など、逆に不信感を与えることにもなる。顧客台帳を用い、情報をどのように活用するか誰が管理するかを決めることも重要である。3)引渡し時に渡す資料、住宅履歴の保管の説明リフォーム工事で作成した「工事記録書」等の図書、設備等の取扱い説明書や保証書を、住まい手に渡す。工事記録以外の契約書等もひとまとめにして、紛失しないように保管場所を決めてもらう。設備等の取扱説明書は、操作が分からない時、すぐに取りだして使えるよう身近な場所に置いてもらうとよい。施工者側でも工事記録を保管していることを説明する。工事記録書等は、定期点検や補修に役立てるほか、将来の住宅のリフォームや売買を行う際の基礎情報となるため、重要であることを説明する。表3-9-1住宅履歴の図書の種類項目内容調査・住宅検査実施記録書・検査結果報告書・(定期点検時)点検記録書計画・工事計画書(設計図書、仕様書)・打合内容確認書契約・契約書式(設計図書、契約見積り)・工事内容変更同意書工事・工事記録書(施工チェック・写真台帳)引渡し・工事完了・同確認書製品・取扱い説明書、設備等の保証書申請図・補助金等の申請図書その他書など・融資申請図書・保険加入既存の図書・新築時の設計図書や契約図書・以前のリフォーム工事の設計図書や契約図書4)工事完了の確認施主への説明後の引き渡し時には、「工事完了・同確認書」などの書類で、工事完了を確認する。鍵の交換を行った場合は、新しい鍵を施主に引き渡す。確認後、契約内容に基づき、残金等の請求書を発行する。105