タイトル:職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備

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概要

職人・工務店のための長期優良住宅化リフォームマニュアル 構造 外部 内部 設備 の電子ブックです。平成26年発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

6.見積り●見積りの課題住まい手が一番、分かり難く感じているのがリフォームの工事価格である。これは、新築のように50万円/坪といった総額による判断基準が一般化していないことが一因となっており、その見積りが適正なのか容易に判断できない状況を作っている。これは、新築と違い、出来型及び工事の状況、工事に至る調査・準備等が工事内容により大きく異なり、「その工事に至るまでの作業内容(調査・計画における図面作成等)、工事そのものの仕様、必要となるアフターの内容が、住宅リフォーム見積チェックシステム(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)で工事内容に応じて、見積書のひな型を作成できる。作成したデータはPDFやエクセルでダウンロードできる。受注者の考え方、経験、能力等によりまちまちであることに起因している。適正な見積りには、本マニュアルに示すように、工事内容に応じた施主の要望の把握から適正な調査・計画立案が必要で、その計画内容により工事仕様が決まり、適正な見積りが可能となる。また、参考見積り事例の資料としては、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの「住宅リフォーム見積チェックシステム」、日本建築防災協会の「木造住宅の耐震改修費用」、経済調査会の「積算資料ポケット版リフォーム」の3つが代表的なものとして挙げられる。自社の見積り作成時に参考にし、適正な見積りとなるように心掛けて欲しい。●解体部分に腐朽・蟻害がある可能性が高い場合解体部分に腐朽・蟻害がある可能性が高い場合、あらかじめその劣化補修工事について見積りに可能性のある部分の部材の交換のための費用を概算として含めておき、その内容を施主に説明し、実際のその部分の工事にかかる際に対応方法を改めて提示して施主の合意を得る必要がある。表3-6-1見積りの記載内容の注意点項目計画に沿って、内容を整理見積書を作成する。工事に付帯して必要な費用と内訳を見積書に明記見積りの記載内容ⅰ工事項目毎に材料や内訳を記載する。ⅱ一式=いくら等大雑把な表記は避ける。ⅲ数量の重複、拾い漏れがないか確認する。ⅳメーカー名、品番、色番等を付記する。ⅰ瑕疵保険に加入する場合は、保証期間や内容、加入費用がわかるものを用意する。ⅱ駐車場代、産廃処理費、家財の保管料、仮設トイレ費用、警備員費用等を明記する。97