タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

3-3.サッシ冬の暖房時には室外に逃げる熱の48%が窓から逃げています。このサッシの改良とは、窓の断熱性能等を向上させ、室内の快適性を上げると共に、省エネルギー効果を高め暖房コストなどのランニングコストを軽減します。平成27年3月10日に省エネ住宅ポイント制度が始まり、掃き出し窓の改修で20,000ポイント、腰窓で14,000ポイント、小窓で8,000ポイントが得られることになり、飛躍的に窓廻りの改修が進みました。省エネ住宅ポイントは、省エネリフォームを行うと最大で300,000ポイントとなり住まい手の負担を軽減でき、即時交換を行えば、その他のリフォーム費用に充当できるなどのメリットを備えています。なお、本年度の省エネ住宅ポイントの申請は10月21日に終了しています。図27冬の暖房時に外に熱が逃げる割合の例H4年省エネ基準レベルの家全体での計算例(住宅省エネルギー技術施工技術者講習テキスト、p25)部位別計画の立案サッシリフォーム計画の立案(1)サッシリフォームの基礎知識1サッシ改良の種類サッシの改良の種類には以下の手法があります。1)後付けで内側にサッシを取り付ける最も多いのがこの手法で、内側の窓の木枠に樹脂やアルミ製の内窓を取り付ける手法で、取り付け後の断熱性能がアップし、工期も短く、コストも安価なのが特徴です。窓を開ける時に2回クレセントを開けるとか、開く手間がかかるなどの弱点もあります。2)外窓カバー工法現状ついているサッシを取外し、新たなサッシを取り付けるのは、取付いている外壁や内壁、窓枠などの部分の解体を伴う大掛かりな工事になります。この大掛かりの工事にならないように考えられたのが、外窓カバー工法です。現状のサッシを取り付け部分として、そのまま解体せずにカバーしてしまう工法です。注意点として、現状のサッシがしっかり取り付けられており水漏れ等の症状が図28内窓の設置図29カバー工法93