タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

これを、同じ材料で施工し直す内装リフォームが、一般的ですが、もし塗装や左官の腕のいい出入りの職人さんを抱えているのであれば、壁や天井を、塗装仕上げや珪藻土塗にすることを、提案してみてください。入念な下地処理が必要ですが、クロスを剥がさずに施工できるリフォーム用の塗料や塗材が出ており、ただクロスを張り直す内装リフォームとは一線を画す特徴あるリフォームが可能となり、他社と差別化が図れる内装リフォームのメニューを持つことになります。部位別計画の立案リフォーム計画の立案4クロスを剥がした下地の表面は平滑にならないのでリフォーム用のクロスを使う古いクロスを剥がすと、クロスを張った時の糊の濃淡や糊のボード表面の紙への染み込み具合の差やクロスそのものの劣化状況で、クロスの表面材だけ剥がされのりが残る部分、糊ごと剥がせた部分、ボードの紙も一緒に剥がれてしまった部分など、凹凸のある下地ボードが残ります。これをパテで平滑にするわけですが、パテの水分の吸い込み差により1度で済むことは少なく、完全に平滑な面にはなりません。何度か繰り返し平滑な面を求めようとすると、手間と時間がかかることに注意を要します。したがって、クロスの張替リフォームでは、下地の凹凸を拾いにくいリフォーム用のクロスを使います。また、上記のような状態に下地のボードがなるわけですから、クロスの張替は2回ぐらいしかできません。内装5壁や天井の仕上げが新しくなるとそこに付いているものが古びて汚く見える壁や天井の仕上げを更新すると、そこに付いているスイッチやコンセントのプレート、照明器具、換気扇、エアコン、カーテン、窓やドア、その枠などが古びて汚く見えてきます。これは仕上がった後で、住まい手ががっかりする要因です。こうしたことが事前に起こることを、説明して、工事に関わるスイッチやコンセントのプレートの交換やドアの交換や再塗装は枠を含め見積もっておくことが必要です。照明器具、換気扇、エアコンなどは、新築当時のものがまだ使われているのであれば、これも更新の時期と考えられるので、更新を勧めてみましょう。6通常の養生を説明し、大型家具やエアコンの移動を見積もる居間などでは、壁際に大型の飾り棚が置かれたり、壁にエアコンが取り付けられているのは一般的です。ちゃんと仕上げるには、これらの移動が必要となりますが、別の部屋に移動できれば良いのですが、少しずつ移動しながら逃げて施工するのが一般的です。床等の養生だけでなく家具等への養生、移動費用の見積もりも必要です。7床のリフォームでは、出入口の戸を含めてバリアフリーを考慮する床のリフォーム時期となる15~20年前の住宅のつくり方は、現在では当たり前の床の85