タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

畳表もイグサだけではなく、パルプや化学繊維を使用したものもあります。畳縁は畳を保護する役割をし、様々な模様や色で織り込まれています。本来の畳の厚さは、55mmか60mmですが、今では、30mm、15mm、10mmと薄手の畳がつくられるようになっています。畳だと思って座ると座り心地が異なるので、使用する場合は、住まい手に確認をとって使用することをお勧めします。(2)内装リフォームの注意点1内装リフォームの計画は、住まい手の住まい全体のイメージを実現する新築から時間が経過し内装のクロスなどが古びてくるのは、住まい全体のことですが、そう何度も同じ部屋の内装リフォームを行うことはありませんが、必要に迫られ水廻りから5年後に居間というように、徐々に内装リフォームを進めて行くことも考えられます。最初の内装リフォームを行う際に、将来的にはこんな感じにしたいというこれからの生活空間のイメージを住まい手に持ってもらい、その最初の取組から行うことが必要です。これまでの複合フローリングにビニールクロスの感じでいいのか、無垢材フローリングに珪藻土塗など自然素材志向にするのか、思い切って民家風の設えにするのか、様々なことがかんがえられますし、リフォームのやり方も変わってきます。経済的にできるかどうかは、別にして、まずはそのような要望(夢)があるのかどうかを確認します。その方向により金額に差は出ますが、倍になったりするようなものではありませんし、様々なリフォーム用の建材や資材が出ているので大きな差はそれほど生まれないかもしれません。2同じ部屋の壁と天井は、同時に内装リフォームを行う新築から2~3年の間に壁に物をぶつけ、穴が開いてしまった部分を部分的にクロスの張り直し補修することは考えられますが、それ以上経つと壁や天井のクロスは、汚れが付着したり、日に焼けたりして表面劣化を起こしています。たまたま箪笥の裏であったり、掛け時計の裏であったりする部分は、日に焼けず箪笥や掛け時計の形が残ることもあります。また、10年を超してくると、間柱等の下地のある部分とない部分の静電気や湿気の差で、汚れによって下地材が表面にくっきりと見えてくることもあります。現状は、見えている部分が同じ時間を経過しているので、差は分かりませんが、部分的な補修や、天井は一見きれいそうだからといって古いまま残すと、差が歴然として、結果的に、内装リフォームを行った意味が半減してしまいます。3内装リフォームのメニューの中に自社の特徴を盛り込む現状の内装仕上げで標準なものは、壁・天井がビニールクロス張り、床が複合フローリング張りではないでしょうか。84