タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

いましたが、足触りが冷たい等で敬遠される場合もあります。一般的に用いられているのが、厚みは1.8mmのビニル床シート(CFシートH)で、裏面の発泡層の厚くして(3.5mm)、歩行時の衝撃吸収性、遮音性をもたせたシートなどがあります。リフォームに際して古い長尺シートを剥がしますが、ほとんどの場合、下紙と古い接着剤は残ってしまいます。古い接着剤が劣化してパリパリ一部取れるような場合は、この部分を除去し、パテで補修するなどが必要です。また、古いものでは下地合板にコンパネが使用されている場合は、劣化していない確認し、劣化の兆候が見られる場合は下地合板を耐水合板に取り換える必要があります。4)リノリウム亜麻仁油を原料として、天然樹脂やロジンなどを加えて麻布に厚塗りロール圧着した自然素材系の長尺床材で、耐薬品性などの特徴により病院や児童・高齢者施設などで使用されますが、自然素材系ということで、この頃は住宅でも使用されるようになりました。しかし、国産のものはなく輸入材なので、直ぐに在庫があるかなどの事前の調査が必要です。5)カーペット住宅では、2階の足音や物を落とした音などの計量衝撃音を和らげるので、価格の安いニードルパンチという不織圧縮タイプのものが出た時に、一時期流行りました。種類は織り込みや差し込まれたパイルの先端をループのままにしたものとカットしたもの、先の不織圧縮タイプのものがあります。素材はウール、アクリル、ポリエステル、BCFナイロンが殆どで、綿や麻の織物もあります。ウールカーペットは、天然素材ならではの風合いを持ち保温性や防火性もあり静電気が起きにくく、合成繊維は、防カビや防虫性に優れ丈夫ですが、静電気が起きるものもあります。この頃は、細目に掃除をしないと、ダニの温床になることで、子供や老人、ペットのいる家庭では、嫌われることが多くなっています。6)タイルタイルは、その耐久性や防水性により、住宅内部では玄関や勝手口の土間部分、この頃はリビングに続くサンルームをつくる場合に、屋外と屋内の中間的な領域(インナーテラス)としてつくられ、その床材に用いられます。また、大理石や御影石などの石材もタイルと同様の感覚で使用できるものも増えており、施工もタイル屋さんでできるようになっています。7)畳畳は、中の芯の部分にあたる畳床と、表面の畳表と縁からできています。畳床は、基本的にはワラを縦と横に並べて糸で締めて作ります。最近は、ポリスチレンフォームやインシュレーションボードなどを乾燥した稲ワラで挟んだ畳床やインシュレーションボードを細かく砕いたチップを圧縮したものを稲ワラで挟み込んだ畳床などもあります。部位別計画の立案内装リフォーム計画の立案83