タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

きるのであればお勧めです。また、湿気の防止のために押し入れの中に施工したり、ものをぶつけやすい階段廻りに施工したりすることもあります。湿気により伸びチジミするので、対応できる大工かどうかの見極めが必要です。無垢材以外でも、合板やOSBなども面白い仕上げとして使用されます。2床の仕上げ材1)フローリング材フローリング仕上げは、リフォームで大変人気のある仕上げですが、採用の前に種類や下地のチェックが必要です。フローリング材には、無垢材と合板に無垢材やオレフィン系の木材柄をプリントした複合フローリングがあります。フローリングの採用には、下地のチェックを忘れないようにします。根太の間隔が300ピッチか、300ピッチない時は下地合板の厚さでカバーできるか、床鳴りの原因になる下地の動きはないかなど、仕上げ材の厚さと施工法の考慮が必要です。無垢材は、樹種、厚さ、節の多い少ないにより安価なものから高級なものまで様々あります。この頃は国産のスギやヒノキはもちろん、箪笥に使われるキリ材などもあり目的に応じて使い分けが必要です。壁でも述べたように無垢材は、湿度により伸び縮みが起きるので、この感覚を持った大工に施工してもらうことが前提です。また、無垢材のフローリングは、塗装をせずにオイル等で仕上げられることが多く、メンテナンスがひつようですが、古くなっても再度サンダー等で削り、新しい表面にすることもできます。複合フローリングは基材である合板に薄い無垢材の板やプリントされた合板を張ったもので、プリントや無垢材の厚さが薄いものが安く、厚いものが高くなっています。複合フローリングは、塗装されていることがほとんどで、その塗装により機能を持たせて、アンモニアや水に強いタイプ、摩耗に強いタイプ、抗菌性のタイプなど様々ですが、表面塗装なので、時間の経過と共に劣化するので注意が必要です。また、傷がつくと下地が見えてしまい、修理の施しようがないので、色を縫ってごまかすなどの措置しかできません。2)コルクコルクの皮を圧縮成形した床で、価格は若干高めですが、以下の機能により使われています。耐久性や吸音性に優れていたり、適度な弾力性があるので、足腰への負担も少なくなり、転倒しても衝撃が緩和されるという特徴もあります。3)長尺シートクッションフロアやCFシートとも言われ、幅が1,820mmで長さが18mと長手方向には、継ぎ目なしで施工できることから長尺シートといわれます。継ぎ目は、シーム液による溶着が一般的で、ある程度の防水性を持つため、洗面・脱衣室やトイレなどの水廻りで良く使用されます。昔は、木目柄などがキッチンやDKでも使用されて82