タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

4)オレフィン系クロスオレフィン系クロスは、塩ビ系ビニールクロスの弱点を改良するために、生まれたもので、燃焼時に発煙量が少なく、塩化水素などの有毒ガスがほとんど発生しない、安全性に優れた壁紙です。ポリエチレンやポリプロピレンなどを原料としており、施工性、安定性、意匠性も、優れています。5)タイル水飛沫などの防滴性が高く、古くは流し台廻りで壁装材としてよく使われていました。最近では、居間の薪ストーブ廻りに不燃材として、壁に消臭や調湿機能のある素材のものなどが使われることもあります。6)土壁系左官材古くから和風の住宅で使われてきた材料で様々な種類があります。本来は下塗り中塗りされた土壁等の下地が必要ですが、この頃は、ボードや合板の上にシーラーを塗り施工できるものも出ています。7)珪藻土系左官材クロスを剥がさずにその上から塗れるものが登場し、特にリフォームでは、自然素材系の仕上げ材として人気があり、重ね塗りが効くことも重宝されています。多孔質なため吸放湿性に優れ、ある程度の結露防止効果も期待でき、クロスのように古びて汚くなる感じとは異なり、時間の経過と共に味わいが出てきます。8)プラスター系左官材石灰を原料にした、石膏プラスターやドロマイトプラスターなどがあります。プラスターは乾燥による収縮が少ないため、亀裂が入りづらく白い平滑な美しい仕上げになります。これも、クロスを剥がさずにその上から塗れるものが登場しています。9)漆喰塗り漆喰は、本来、土壁系左官材と同様に、消石灰に砂と糊などを混ぜて土壁下地の上に塗るもので、土壁の耐久性を増すために使われていました。漆喰は、空気と反応して硬化が始まる気硬性なので、塗替えに当たっては、表面の上塗りを落とさないと塗り替えができません。10)塗装仕上げ塗装仕上げは、下地調整→シーラー塗→上塗り1回目→上塗り2回目と行うと、平滑仕上げであれば漆喰のような風合いや特殊なローラーで独特の風合いを持つ室内空間を作ります。その見た目の美しさだけでなく、左官材と同様にクロスを剥がさずに、その上から塗装できるものや、調湿機能やホルムアルデヒドなどのアレルゲンを除去する機能など、多機能な塗料が登場しています。合成樹脂エマルション系といわれるEP塗りがよく使われます。11)木質系仕上げリフォームでは、無垢の板材を壁の一面や天井に張ることに自然素材系のインテリアとして人気があります。無垢材は、節のある製品は価格も安く、大工手間が確保で部位別計画の立案内装リフォーム計画の立案81