タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

またこの他に、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、湯沸かし器、トースターなど、専用回路が必要なものや電気の使用容量の多いものがあることが特徴で、ものによっては200Vを必要とする機器もあるので、分電盤から配線が可能かどうかの注意を要します。200Vの機器は、電気の効率が良く省エネで電気代を安く抑えられるので、リフォームでこれらの機器を必要とする場合は、対応可能かどうかを調べておく必要があります。また、冷蔵庫などは、毎年大型化してきているので、廊下などを含めてキッチンまでの搬入ができるかどうかのチェックも必要です。上記したように、キッチンシステムには多くのオプションが用意されていますが、電動リフターや足元暖房機など思ったより使われないものも多いようなので、これらの選択にあったっては、住まい手に十分な確認が必要です。また食洗器などは、その性能が日進月歩のものもあり、あえてビルトイン式ではなくカウンタートップの上に置くタイプを選択するのも一つの手です。(2)キッチンリフォームの注意点1独立型のキッチンに必要な広さ独立型のキッチンに必要な広さは、戸建て住宅では4~5畳程度です。4畳のキッチンは、壁芯2,730に対しI型の2,550のキッチンセットを置き、背面に幅900の食器棚が2連と冷蔵庫が置ける広さを確保できますが、食器棚の前面から冷蔵庫が出っ張るので、冷蔵庫置き場の部分のみの壁をずらすなど、冷蔵庫の配置に気を配る必要があります。ぎりぎりの寸法を求める場合は、一般的なキッチンセットの奥行きは650ですが600奥行きを採用し、作業スペースの奥行きを900とすることで3.5畳程度までは広さをセーブすることが可能です。2DKに必要な広さ少し古いタイプの住宅では、DK(ダイニングキッチン)の場合もありましたが、その居住人数にもよりますが、広さが6畳程度だと実質的にダイニングに使える部分に4.5畳ほどの広さが確保できず使い勝手が悪いものになります。夫婦2人での生活だとしても子供が帰省した場合など、6畳ではとても皆で食事ができる空間とはならないので、8畳は確保したいものです。3シンクとコンロの位置を決めるプランニングの際に最初に決めるのは、換気扇の排気の経路です。排気の経路を考えずにキッチンシステムの配置ばかりに気をとられていると、決まったプランで排気ができなかったり、排気ダクトを隠すのに余計なお金がかかったりするので注意を要します。排気の位置によりコンロの位置が決まり、そうすると自ずとシンクの位置が決まります。このシンクとコンロの位置により、冷蔵庫や食器棚の位置を決めていきますが、その際、冷蔵庫の開き勝手に注意を要します。一般的に冷蔵庫の開き勝手は、日本人は右利きが多いの66