タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

3-1-4.キッチンキッチンのリフォーム計画で、大切なことは、単なるキッチンシステムの入れ替えか、キッチンを含めた生活空間を改善する間取りの変更を含めたものかということです。住まい手は、キッチンセットが古びてきた、使い勝手が悪い、ガス台等の設備機器の寿命が来たなどの理由から、キッチンセットの入れ替えを希望していることが多いわけですが、DK(ダイニングキッチン)とL(リビング)をK(キッチン)とLD(リビングダイニング)にすることで、空間の広がりや見え方は劇的に異なってきます。また、この頃は独立型のキッチンでも対面型としてLDが見渡せるようになっているものや、アイランド型のキッチンシステムを採用してLDと一体化したものもあります。ただ、アイランド型を採用する場合は、LDにまで油の飛び跳ねや匂いが広がることにもなるので、揚げ物が好きとか住まい手の料理の嗜好にも注意が必要です。住まい手は、こうした生活空間の変化を想像しにくいものです。ですから、プランやパースを使いこの空間の変化を理解してもらうようにしましょう。プランやパースは、簡易的なものであればメーカーのショールームなどで作成してくれるところもありますので、こうしたサービスを利用するのも良いでしょう。(1)キッチンリフォームの基礎知識1キッチン形式の種類と立案の仕方キッチンの形式は、キッチンシステムの置き方やキッチン部分の部屋のつくり方によって分類されます。キッチンの置き方では、壁付け型、対面型、アイランド型の3種類があり、キッチンシステムの配置の仕方でI型、L型、平行型があり、キッチンの設えとして、キッチン専用の部屋として設えられる独立型とDKのように部屋の壁部に設置され他の部分と部屋が共用されているオープン型があります。独立型には、キッチンの置き方として壁付け型と対面型の設えがあり、そのキッチンシステムの配置の仕方は、I型、L型、平行型が考えられる。オープン型のキッチンの置き方には壁付け型とアイランド型があり、そのキッチンシステムの配置の仕方は、I型、L型、平行型が考えられます。したがって、キッチンの計画を立案にあっては、まず部屋の設えとして独立型かオープン型かを考え、壁付け型、対面型、アイランド型の選択があり、その後キッチンシステムの配置の仕方をI型、L型、平行型の何れにするかを考えて行きます。現状最も好まれている形式は、キッチンは独立型として対面型を採用し、I型配置によりキッチンシステムの価格を抑えるのが一般的です。2キッチンシステムの種類前述したとおり、キッチンシステムにはI型、L型、平行型がありますが、その基本寸法に違いがあるので注意が必要です。I型には、奥行き600タイプと650タイプがあり、間口は1,800から揃えられていま64