タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

ホン作用を発生させて汚物を排出する方式で、溜水面が広く汚れが付着しにくいのですが、使用水量が多い欠点があります。5)サイホンボルテックス式サイホン式の一種で、排水口横に設けた穴から溜水面内に、渦を巻くように静かに水流を起こすことにより、サイホン作用と渦作用を組み合わせて汚物を排出する方式です。タンク一体型のワンピース便器で採用されており、その構造上洗浄水量が多く、節水便器としにくい面もあることから、最近ではサイホン式/サイホンゼット式を採用したワンピース便器に取って代わられる傾向にあります。6)トルネード式便器のリム面から全体を水平方向に洗浄するトルネード水流と左サイド孔から封水部縦方向に水流を発生させて汚物を排出する洗浄方式。従来の13Lよりも6L、4.8L洗浄が可能になっています。7)水道直圧式水の流れを、洗浄→排出→水溜めの3ステップに分けて汚物を排出する方式で、水道直結式のタンクレストイレで採用されています。タンクへの水溜め時間がないため、連続使用が可能ですが、電気的制御のため停電時などは手動で水を流す必要があり、また、水圧の低い場所では使えないといった欠点もあります。8)ハイブリッドエコ式水道直圧式と小型タンクを組み合わせ、水道から直接流れてきた水はボール内の洗浄に、内蔵タンクからの水はポンプで加圧してから勢いよく噴出させる方式で、従来タンクレストイレが使えなかった水圧の低い場所(戸建て2階、)でも使用可能になっています。(2)トイレリフォームの注意点1節水等のエコロジーはどこまで進んでいるかほぼ2000年以前の従来型の便35.0%30.6%器の使用水量は、13Lで現在の30.0%25.5%23.5%25.0%主流は8Lとなっていて水道使用20.0%量で年間約10,000円の差があり15.0%19.4%ます。また、暖房便座についてもタイマー等の機能により年間10.0%5.0%3.1%約5,000円の差が出ます。この20.0%13L以上10L 8L 8L未満その他つで10年間で、15万円もの差が出ることになります。現在使われているトイレの使用水量は、10Lが31%で最も多く、10Lと13L以上を合わせると54%となって、これらが潜在的なリフォーム予備群になります。ただ、10L便器の場合、8Lに変えても大きな金額の差はないので、6Lや4.2Lなどを検討する必要がありますが、便器の値段も高くなってくるので注意が必要です。図13現在使用トイレの洗浄水量(日本レストルーム工業会節水に関する意識調査、2010より)56