タイトル:職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編

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概要

職人・工務店のためのリフォームマニュアル 計画立案編 の電子ブックです。平成27年度発行 編集・発行 全国建設労働組合総連合

2住宅に関するヒアリングリフォームの目的が明確である場合(設備の入替えなど)に住宅の状態のヒアリングが難しい場合があります。この場合、前述した住宅の築年度別の仕様やメンテナンスサイクル等の資料を提示し、「この際、同時にチェックしましょう。」等の提案を、行いヒアリングするのも一つの手となります。但し、住宅の築年度によって危険等がある場合は、その可能性を明確に説明し後日の点検の際に検査できるように説明をする必要が有ります。この際、注意したいことは「押しつけをしない」事が必要です。住まい手に、目的外の点検をされてリフォーム工事を押し付けられるのではないかとの不安を持たせないようにしましょう。現況工検事査計か画らの提案ここでは、点検が目的ではないので口頭で確認できる内容が中心となります。また、その場で確認できることが中心となるでしょう。例えば、1異音・異臭がないか?(トイレ、浴室、キッチンの異臭・異音)2室内の寒暖の差はないか?(特に寒い部屋、暑い部屋はないか)3ドア、窓の開け閉めに関する問題はないか?4廊下、床の軋み、弛みはないか?5雨漏りやシミが発生していないか?6その他気になる点はないか?等になります。リフォームの目的、要望の確認の項でも記述しましたが、問題がある場合は、必ず確認が必要です。3設備機器に関するヒアリング設備機器のヒアリングでも住宅に関するヒアリングと同様に注意が必要です。住まい手に不安なイメージを持たせないような話し方が必要となります。特に、設備機器の場合、ガスや電気、水道を扱うものが多く、その不良状況によっては危険を伴う事があります。但し、設備機器の場合は日常使用する物なので、設備期のメンテナンスサイクルシートや自己チェック表等を用意し説明する事で、不安がある場合ご理解いただけるかと思います。ここで最低限確認したいことは、1キッチンやUBでの扉・ドアの軋み、傾きはないか?2ガス機器の異臭、異音、不具合はないか?(危険な場合は直ぐに使用を止める)3電気調理器、水洗機の異臭、異音、漏電ブレーカーの落ちはないか?(危険な場合は直ぐに使用を止める)4水漏れは起こっていないか?5その他気になる点はないか?等の確認となります。前述しましたが、設備機器の不良は、危険と直結する場合があります。問題がある場合は、必ず確認を行い、必要に応じて専門業者等の手配を行いましょう。その間、住まい手には、問題がある設備機器の使用は行わないよう指導も必要です。29